赤と緑の色合いが可愛らしいポインセチア。
毎年冬のクリスマスシーズンに鉢花として人気の植物です。
しかし、寒くなるにつれポインセチアが全体的にシナシナ…としおれたようになって突然元気がなくなることがあります。
しおれると同時に葉っぱも落としだすこともあります。
しおれる原因や葉っぱが落ちる原因はどんなことが考えられるのでしょうか?
復活させる方法はあるのでしょうか?
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ポインセチアが元気ない原因は?
クリスマス時期になると花屋さんの店頭でよく見かけるポインセチア。
クリスマスシーズンになると販売されるので寒さに強いかと思われがちなんですが実は寒いのは大の苦手。
「赤色&緑色のクリスマスカラーだから売れるぞー」という理由だけで、寒さにとても弱いのに冬に売りに出されているかわいそうな植物なんです。
ポインセチアが元気がない原因は、たいていの場合は寒さが原因な事が多いです。
ポインセチアの生まれ故郷はメキシコの温暖な地域。
12月~2月冬のメキシコの気温は最低気温5℃・最高気温23℃くらいでカラット晴れた過ごしやすい気候です。
日本の冬の気候とは全く違うので、部屋の窓辺近くに置いていたり冷たい風にあたるだけですぐにシナシナ~…と弱ってきます。
夜間に暖房を切った時の寒さでダメージを受けることもあり、特に冷えやすい夜の窓辺近くに置いてると元気がなくなります。
太陽の光がない冬の窓辺って人間でも寒いですよね。
これほど寒さに弱いので、外に置いていると一発で元気がなくなります。
部屋の中に置いていても昼夜問わず最低10~15℃以上は欲しいところ。
筆者が勤めていた花屋でも、寒さがとても苦手なポインセチアが弱ってしまわないように鉢の部分にアルミホイルやプチプチを巻いて保温対策をしてみたり、店内でもなるべく暖かめな所に移動させてみたりと工夫をしていました。
それでもやはり萎れてダメになってしまう鉢はいくつも出てきてましたが…。
寒さの他には、・日照不足・水のやりすぎ・水のやらな過ぎ・肥料のあげすぎ、などが考えられます。
日照不足
ポインセチアはお日様の光が好きです。
部屋の中に置いていると日照不足になって元気がなくなることがあります。
水のあげすぎ
全体的にシナシナになって、幹が黒ずみ柔らかくなっている場合は、水のあげすぎで根腐れを起こしている可能性があります。
基本的にポインセチアは乾燥気味で管理します。
冬の時期はポインセチアの水を吸い上げる力も弱くなっているので、土が乾いていないのに水をあげてしまうと水のやりすぎになってしまい根ぐされをおこします。
水のやらな過ぎ
かといって極端に水のやらなすぎも体力を保つための水分が吸い上げられなくて萎れる原因になります。
見た目にも土の表面が白っぽくなり、触ってみてもカピカピな場合は、水のやらなさすぎと考えられます。
肥料のあげすぎ
12月頃~3月頃はポインセチアの成長期ではないので肥料は必要ありません。
元気が無いからといって肥料をあげても、土の中の肥料の濃度が上がってしまい、状態が逆に悪化する可能性があります。
人間でも弱って元気がない時に「食べて!」と無理に食べさせられてもきついのと一緒ですね。
ポインセチア葉が落ちるのはなぜ?
ポインセチアの元気がなくなると、葉っぱが下葉の方からポロポロと落ちだすこともあります。
ポロポロ落ちる場合は、・寒さ・日照不足・乾燥が原因と考えられるでしょう。
温い場所がいいからと言って、暖房の風が直接あたるような場合もNG、乾燥で葉っぱが縮れて傷んでしまいます。
葉っぱがパリパリになって乾燥しているようだったら水の上げなさすぎも原因の1つと考えられます。
葉っぱの先端の方から黒ずんできたり茶色くなって傷んできた場合は、なんらかの外的要因によって葉っぱに傷が入ってしまったと考えられます。
運ぶ時にどこかにぶつかって傷が入ったり、人が通る時あたって擦れてしまうだけでもすぐに傷がついてしまうほど繊細なんですね。
ポインセチアしおれたのは復活できる?
元気がなくて萎れてしまったポインセチアを復活させる方法はあるのでしょうか。
ポインセチアの状態はどうでしょうか?
・茎が緑色でみずみずしさがある
・枯れた葉っぱがぽろっと取れる
これならまだ生きていて復活の余地はあります。
・全体的にシナシナと黒ずんでしまっている
・茎も柔らかくなっている
このような場合は、復活は厳しいかもしれません…。
次にどうして萎れてしまったのか原因を考えてみましょう。
寒さが原因と考えられる場合
温かい場所で管理して様子を見てみましょう。
昼間はお日様の光が良く当たる場所へ移動させて日光浴させてあげ、夕方までには今度は部屋の中でも温かい場所へと移動させます。
窓辺には置かない、外気が当たるような場所には置かないようにします。
日照不足が原因と考えられる場合
午前から午後になって日が暮れるまでの間は、
窓辺の光が差し込んでくる場所へ移動させてお日様の光を沢山浴びせてあげましょう。
南向きで太陽光が沢山射し込んでくるような場所が理想的ですね。
水のやりすぎが原因の場合
全体的に萎れてしまっている場合、根腐れの可能性があります。
根腐れを起こしてしまうと復活するのは正直至難の業といってもいいほど難しいです。
根腐れを起こした植物は腐ってしまった根っこの部分を取り除く必要がありますが、
春までの間ポインセチアは休眠しています。
休眠している時に根っこ部分を触るのは植物に余計に負担がかかってしまい致命的なダメージを与えることもあり非常にリスキーなのであまりおすすめしません。
とりあえず土が完全に乾燥するまで温かい場所で様子を見てみましょう。
水のあげなさすぎが原因の場合
早めにたっぷりのお水をあげましょう。
夜間は土の中が冷えるといけないので、気温が上昇しだす午前中のしましょう。
土が乾燥しきって水が浸透しずらいようだったら、バケツなどに水を張った中に鉢を付けてしばらく置いておきます。
冬の水は冷たく根っこにダメージを与えてしまうかもしれないので、ちょっとぬるい程度のぬるま湯にしておきましょう。
まとめ
ポインセチアは寒さにとても弱い植物です。
元気がなくて萎れてしまう原因は、ご紹介したようにいくつかの理由が考えられますが、寒さ、日照不足、水のやりすぎの場合が多いです。
根腐れの場合は復活は厳しいですが、その他の場合は改善してあげるともちなおしてくれることがあるので様子を見てあげて下さいね。
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