クリスマスの時期になってくると花屋さんでひと際目立っているポインセチア。
クリスマスカラーの赤以外にも、ピンク色や白色の品種も出ていて綺麗な色でうっとりしますよね。
そんなポインセチアですが育て方を見ると冬場は室内で管理してくださいと書かれています。
けれど、お庭や玄関をクリスマス仕様にしているのでポインセチアを置いて豪華にしたいとか、虫が湧いたので家の中に入れておきたくないなどの様々な理由で、寒さ対策をしていれば外でも管理できないのかな?と思うことないですか?
ポインセチアを冬に外で育てることは可能なのか?
ずっと室内管理じゃなきゃいけないのか?
ここらへんについてお話ししていこうと思います。
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ポインセチア冬に外で育てるのは危険?
ポインセチアが売りに出されるのは決まってクリスマスシーズン。
プレゼントでもらう人もいれば、クリスマス感を出すためのインテリアの一部として買ってみたりと様々でしょう。
年に一度しかないクリスマスとなるとお庭や玄関の飾りつけにも力が入りますよね。
クリスマスカラーのポインセチアをその飾りの中に加えると華やかさが増すので外に置いて飾っておきたくなりますが、ポインセチアは寒さに弱いので冬場の屋外管理は厳しいところです。
ポインセチアの原産は、メキシコなどの中南米で温暖なところ。
現地のあたたかくカラッとしたところでは屋外で元気に育ち、大きい物は木質化して3m以上もの高さになってわさわさと生い茂っています。
冬を越すためには最低気温10℃~15℃以上は欲しいです。
地域によって変わりますが本州の冬の気温は最低気温5℃以下、最高気温11℃くらい。
冬にポインセチアが調子を崩すのは、寒さに当たってしまったことによる低温障害が非常に多いんです。
次第に葉が黄色くなってきだして落ちてしまいます。
霜に当たるとダメです。
特に花屋さんで今年買ったばかりのポインセチアは、花屋に来るちょっと前まではポインセチアに適した環境に整えられた温室で栽培されていたものなので、寒さには得に弱いです。
人間でも今まで暖かい所にいたのに急に寒い所に連れていかれると堪えるように、植物も一緒なのです。
日中は外、夜間は家の中に入れる管理方法はあり?
では太陽が昇っている日中の気温10℃以上の時に外に出して、気温が下がりだす夕方頃までに家の中に入れるという方法でなんとかできないか?と考える方もいるかもしれませんね。
最低気温10℃は欲しいというのは”生かすだけなら”のぎりぎりの気温です。
綺麗に育てるためには最低気温15度前後は必要になります。
外が10℃以上だったとしても、吹き込んでくる風は冷たいです。
この冷たい風に当たると次第に弱ってくる可能性が非常に高いです。
最低気温が5℃以下になるような地域だと家の中の温かい場所で育ててあげるのが一番です。
寒さに強いポインセチアもいる!?
ご説明した通りポインセチアは本来寒さに弱い植物なんですが、なんと品種改良され比較的寒さに強い「ガーデンポインセチア」というものも出てきました。
名前に「ガーデン」ってついているから、お庭で育てるって意味がきっとこめられているんでしょうね。
シクラメンも寒さに強いシクラメンは「ガーデンシクラメン」ですもんね(;^^)
しかし耐寒性がめちゃくちゃ付いたのかというとそうでもないようで、最低気温5℃以上は必要、やはり霜にあたるとだめなようです。
ポインセチア屋外で育てる事ができる季節は
ポインセチアは屋外で管理できる季節もあります。
最低気温が15度以上になってくる5月頃~9月10月の間だと外に置いても大丈夫です。
霜の心配が完全になくなったらOK。
ただし最低気温が15度を下回るようだったら室内に取り込みましょう。
5月頃に一度切り戻しをして、沢山太陽の光を浴びせてあげるとこんもりと生い茂ってくれます。
ポインセチアを地植えできる地域はどこ?
ポインセチアは寒さに弱いですが、地域によっては地植えで管理している人はいるものです。
比較的寒さに強いガーデンポインセチアだと、関西以西では冬越しできる可能性が高いです。
関西以西と言えど広いですが、氷点下になるような地域では地植えは厳しいでしょう。
長崎・宮崎あたりだと最低気温が5℃を下回る事も少なく、5℃以下になる事があったとしても気温が下がる時間が短かったり霜が当たらなければ地植えで越せるようです。
宮崎県の日南海岸には約5万株ものポインセチアが植えられており12月にはポインセチアの群生が見れます。>>九州観光連絡会ホームページ
過去に寒波に襲われた時はやはり枯れてしまったようですが…。
沖縄のように本州に比べてはるかに温暖な気候だと地植えで元気に育ちます。
さいごに
ポインセチアは寒さに敏感で弱いです。
日本でも温暖な地域だと屋外で管理したり地植えにできますが、日本のほとんどの地域では冬は屋内で管理してあげた方がいいでしょう。
屋外管理できる季節は5月から寒くなりはじめる10月頃まで可能です。