秋の彼岸の頃に咲く花といえば彼岸花。
燃えるような真っ赤な花色とその花姿には思わず惹き込まれてしまいます。
そんな彼岸花を一目楽しもうと思う方も多く、日本国内でも彼岸花の名所と言われる所があります。
今回は、大阪から行きやすい関西圏の彼岸花の名所と、大阪府内でも見れる彼岸花の群生している所や名所をご紹介していきます。
彼岸花の大阪から行きやすい名所は何処?
大阪からでもアクセスしやすく彼岸花が綺麗に見渡せる関西の名所をピックアップしてみました!
奈良県
●明日香村 稲渕地区の棚田など
飛鳥時代の都だった明日香村。
周囲を丘や山で囲まれた盆地となっており、歴史的風土を守るために開発が禁止されており穏やかな田園風景が今でも残っています。
石舞台古墳の近くにある稲渕地区の棚田には一面に沢山の彼岸花が咲き誇ります。
鳥のさえずりが聞こえる中で自然に囲まれながら彼岸花を愛でて下さい。
レンタルサイクルがあるので、自転車で楽々移動できます。運動にもなるのでいいですね。
棚田以外でも、聖徳太子のお生まれになったとされるお寺の「橘寺」周辺や、
いろんな案山子が沢山立っている(ちょっと怖いかもw)案山子ロード周辺にも沢山の彼岸花が咲いています。
9月22日~23日の2日間は『彼岸花祭り』(PDF:チラシ)も開催され、夜には『明日香光の回廊』各エリアでライトアップもされ、昼間とは違う幻想的な明日香村が楽しめますよ。
住所:奈良県高市郡明日香村稲渕
電車で行く場合:大阪阿倍野橋駅乗車→橿原神宮前駅で乗り換え→飛鳥駅下車(約1時間で着きます)
車で行く場合:南阪奈道自動車道葛城JCT→高田バイパス→国道169号線
※詳しいアクセス情報はこちら
●葛城古道
大阪と奈良の間の、金剛山と葛城山の嶺を南北に伸びている約13キロの長さの古道です。
その昔とても強大な勢力をもっていたとされる葛城王朝が栄えていたと言われる歴史ある場所です。
葛城古道は舗装された道も多く歩きやすく、田んぼの周りに咲く彼岸花は見事なものです。
空海が開いたとされる九品寺や、一言だけ願いを聞いてくださると言われる一言主神社もあるので、お参りもされてみてはいかがでしょうか。
住所:奈良県御所市
葛城古道を南下するコース
近鉄御所駅から奈良交通のバス80・88系統で「猿目橋」下車。
葛城古道全長約13キロを歩くと徒歩で約4時間。
【一言主神社】
奈良県御所市森脇567
【九品寺】
奈良県御所市楢原1188
京都
●大原の里(鯖街道)
福井と京都間を結ぶ道で、昔は魚介類を運ぶためにルートとして使われていました。
特にサバを運ぶことが多かったので鯖街道と呼ばれています。
高野川を中心に周囲の田畑の畔などに咲いています。
土手などに真っ赤な絨毯のように群生している様子にもきっと見惚れるに違いありません。
電車で行く場合:JR京都駅→京都バズ大原行き乗車→「大原」下車
車で行く場合:名神自動車道→京都東IC→三条方面から367号線経由で大原へ
駐車場は大原駐車場や大原女駐車場など数か所ポツポツあります。
【大原駐車場】
京都府京都市左京区大原来迎院町244
【大原女駐車場】
京都府京都市左京区 大原来迎院町64-1
●亀岡市 穴太寺付近
穴太寺の南側から京都学園大学までの一帯は彼岸花の名所となっています。
畔に沿って咲く真っ赤な彼岸花が見事なもので、その素晴らしさに写真愛好家の方たちも集まるくらいです。
住所:曽我部町穴太
電車で行く場合:JR亀岡駅下車→京阪京都交通バス34・59系統 穴太寺前行に乗車→「穴太寺前」下車
もしくは、便数の多い京阪京都交通バス60系統 京都学園大学行きに乗車→「穴太口」下車
車で行く場合は穴太寺か亀岡運動公園の駐車場を利用されて下さい。
【穴太寺】
京都府亀岡市曽我部町穴太東ノ辻46
【亀岡運動公園】
京都府亀岡市曽我部町穴太土渕33-1
滋賀県
●桂浜園地
琵琶湖岸にある桂浜園地は、彼岸花の群生地として人気があります。
これぞまさに真っ赤な絨毯!!という光景が広がり、青い琵琶湖とのコントラスがまるであの世みた……じゃなくて、おとぎ話の国に行った気分にさせてくれます。
写真撮影も十分映えます。
住所:滋賀県高島市今津町桂
電車で行く場合:JR湖西線「近江今津駅」下車 徒歩で約40分~1時間
※徒歩だと結構距離があるので、駅構内にある観光案内所で貸し出しているレンタルサイクルを使うのがおすすめです。タクシーだと約10分で行けます。
車で行く場合は、桂浜園地や湖州道路沿いにも駐車場があるのでそちらを利用されて下さい。
彼岸花の群生が見れる場所は大阪にあるの?
彼岸花と言えば先の章で紹介したように田舎の田んぼ周り、畦道などに沢山咲いていますよね。
大阪では田畑も少なくなりそうなると畦道も少ないです。
道もアスファルトで固められてしまっているために彼岸花が見れる場所は限られており、真っ赤な絨毯のような群生している光景が見れるところはなさそうでした。
しかし一面真っ赤とはいかないまでも、彼岸花が綺麗に見れる場所は大阪府内でもあります。
●万博記念公園
もみじ川沿いや森の舞台周辺に咲きます。
周囲の緑と上手く調和しながら咲いている彼岸花は乙なものです。
万博記念公園なら電車・バス・車のうちどれでもアクセスしやすい!
周辺にもエキスポシティがあるので遊ぶのにもご飯を食べるのにもトイレにも困りません。
詳しいアクセス情報はこちら
●千早赤阪村
大阪では唯一の村である千早赤阪村。
日本の棚田100選に入っている棚田が有り、稲刈りを控えた金色に輝く田んぼの周りを真っ赤な彼岸花が縁取る光景は魅力的。
のんびりした光景に「ココも大阪なのか…」とびっくりするかもしれません。
近くには道の駅や資料館などが有るので彼岸花以外の観光にもおすすめです。
彼岸花の開花時期と見ごろはいつ?
9月中~下旬に開花してくるので、その時期が見ごろとなります。
開花期間は約5日~7日とだいたい一週間ほど。
そんなに長くないので時期を狙って見に行かないと一斉に咲き誇る彼岸花を見逃してしまうかも。
また彼岸花は葉っぱがない状態で花を咲かせるちょっと変わった花。
開花する前は光を感じる葉がないので、一日の日の長さではなく気温が開花に関係しているのだそうです。
残暑厳しく高温が続くとその年の彼岸花の開花は遅くなります。一週間ほど開花が遅れるときもあるとか。
反対に、秋雨が続き地中の温度がある程度低かったら開花は早まります。
彼岸花の開花は非常に気まぐれのようなので、見に行かれる時は今年の開花状況などを事前にリサーチしてから行かれる方が良いですよ。
まとめ
大阪からでも行きやすい彼岸花の名所をご紹介しました。
京都や奈良や滋賀まで足を運ぶと見事な彼岸花の群生が見れます。
大阪府内でも群生とまではいかないものの、真っ赤に咲く彼岸花を愛でれる場所はあります。ぜひ秋の風情を楽しんでくださいね。