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彼岸花の縁起が悪い理由はなぜなのか名前の由来と海外での反応は

 

お彼岸の季節になると田んぼの畦道や道端に綺麗に咲いている彼岸花。

真っ赤な色がきれいでとても魅力的な花なのに、”持ち帰ると火事になる”とか”死人花”という別名もあったりと、世間では縁起の悪い花と言われていますよね。

なぜ縁起が悪いと言われるようになったのか、気になりませんか?

縁起が悪いとされている理由がいくつか見つかりました。

また彼岸花の名前の由来や、海外ではどう思われている花なのか?なども合わせてご紹介していこうと思います!

 

 

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目次

彼岸花の縁起が悪い理由はなぜなのか

 

彼岸花は“縁起が悪い”イメージの言い伝えが多いです。

「死人花」なんて呼んでいる地域もあるほど。

 

●毒草だから

彼岸花は、球根部分に多くの毒があります。
勝手を知らない子供達が、間違って口にすると危ないので、
忌まわしい名前を付けて怖がらせ子供たちの手から遠ざけた。

 

●土葬の際墓地に植えられるから

彼岸花は墓地に咲いていることが多いためになんだか不吉で縁起が悪いというイメージが付きました。

なぜ墓地に植えた?

昔は土葬が多く大切な先祖の墓をネズミなどの動物によって死体を食い荒らすのを防ぐために、毒のある彼岸花をわざと植えていたといわれています。
またお墓を誰かに荒らされても困りますので、忌まわしい言葉で近づけないようにしていました。

 

●彼岸の頃に一斉に咲くから

ちょうどお彼岸の頃に咲くから、あの世の魂の権化とし死人とかという連想をされていました。
このため「死人花」なんて呼び名も…。

 

●非常食なので取らせないようにするため

江戸時代には、彼岸花は飢饉など非常事態の時に食べられる非常食として植えられていました。
実際に食料がなくなった時は彼岸花の球根部分を毒抜きして食べていたようです。
そんな大切な非常食を、盗掘などから保護する意味からも、
普段は『毒があるんだよ~縁起が悪い花だから触らない方がいいよ~』などと意識的に禁忌してきたようです。
(毒は水溶性なので、よく水で洗ってさらせば何ともありません。)

そして、こちらこそが本命なのですが、その球根の毒は水性なので、丁寧に水にさらすとなくなるのです。
球根はデンプンのかたまり。
いざ飢饉が起きたときに、これで家族が生き延びることができる、非常食になるのです。
この大切なものを子どもに荒らされてはタイヘンですので、「縁起が悪いから触るな」というわけです。

 

●真っ赤なので火事を連想させるから

真っ赤な色と、上に向いて咲く花の形が燃え盛る炎を連想させていたようです。

 

●花を咲かすときに葉っぱが無い為

彼岸花は花を咲かせるときに葉っぱを出しません。
私たちが知ってる植物の多くは葉っぱがあって花を咲かしてますので珍しいですよね。

彼岸花には「葉見ず花見ず」という呼び名もあって、葉がないのに花が咲く様子が不気味がられたり、葉は親であるのに花が咲く時期に葉がないというのは「捨て子」であるとされた

さらに日本に伝わってきた彼岸花はほとんどが種が出来ないので「子孫が絶える」ということでこれも縁起が悪いとされていました。

縁起の悪い名前をつけているのには以上のような理由がありました。

 

彼岸花はお墓の周りや田んぼのあぜ道、家の周辺などに咲いていますが、勝手に生えだしたわけではなく元を辿れば初めは誰かが意味を込めて植えたものなのです。

沢山の縁起の悪い理由がありますが、いずれの理由も結びつくのは昔の人たちの知恵で触らせたくないものは忌みや怖い事を言い伝えてわざと触らせないように仕向けるということがあります

“彼岸花=縁起の悪い花”という云われもこの為だと考えられます。

 

彼岸花の名前の由来

 

「彼岸花」とは、名前の通りに秋の彼岸の頃に咲くので彼岸花といいますが、実は他にも不吉な別名がたっくさんあります!

 

・「死人花」「地獄花」「疫病花」…墓地でに咲くため

・「火付け花」「家焼き花」…炎を連想させるから

・「シビレ花」「毒ユリ」「てくさり」…毒があるため

全てイメージが良くない名前がついています。

上記であげた意外にも、不吉な名前がじゃんじゃんあります。

また他の有名な別名では「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」又は「マンジュシャカ」

法華経などの仏典に由来するとされていて、サンスクリット語 manjusaka の音写で、『赤い』という意味です。

曼珠沙華といえば、山口百恵の『曼珠沙華』という曲が脳内再生される方もきっと多いはず

 

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縁起が悪いと言われる彼岸花 海外の反応は?

 

彼岸花は、稲作の伝来時に中国から日本に伝わり広まったとされています。

仏教の経典に出てくる天上界の空想的な花である曼珠沙華のことを、この世では彼岸花としています。

仏教においては曼珠沙華は”天上の花”という意味があり、おめでたい時に天から降ってくるという有難い花なのです。

 

彼岸花は日本ではあまりよいイメージがありませんでしたが、欧米においては切り花でやガーデニングでも人気があります。

彼岸花の西洋名は“リコリス”と言い、ギリシャ神話の海の女神が由来です。

西洋で人気が出た影響もあって、近年では日本の花屋でも扱われるようになってきました。

リコリスの花色は赤、白、黄、オレンジ、ピンクなど沢山の色があって、園芸品種も多く作られています。

色の発色も綺麗で、そこそこいいお値段。

筆者も花屋で働いていた時は花束などに使っていましたがリコリスの黄色やオレンジやピンク、本当に綺麗でしたよ~。

彼岸花の仲間で形も似ている、ネリネという花も同じく西洋で人気があります。

日本では不気味な花とされているのに海外では正反対!

 

まとめ

 

彼岸花は縁起が悪いとされていますが、それも昔の話。

日本人がまだ農耕で生活していた時についた悪い噂です。

下手に口にしないようにや、いざというときの非常食を最後の最後まで取っておくために手を触れさせないようにしていました。

彼岸花の不気味な云われは、昔の人たちの生活の知恵がそうさせていたのだと背景が見えますね。

>>大阪から行ける関西の彼岸花の名所はここ

>>彼岸花は毒がある!どこの部分に毒が多い?

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