お彼岸やお盆といえばお墓参りですね。
お供えするための花を墓参りの直前に購入される場合が多いと思いますが、当日に花を買っている時間がないから前日のうちに花を買っておこう!という人もいると思います。
でも心配なのがお花の保管方法ではないでしょうか。
私が花屋で働いていた時もよく聞かれる質問だったし、持っていく前日に花を購入される人は多かったです。
「前日に買った花でも墓参り当日にピンっと元気な状態で持っていくことはできる?」
「家ではどうやって保管すればいいの?」
「当日持ち運びするときの茎の水処理ってどうするの?」などなど。
お墓にお供えするなら綺麗で元気な姿の花をお供えしたいですよね。
ここらへんの疑問についてお話ししていきます。
[toc]墓参りの花前日に買う時の注意点は
朝早くて花屋が開いてないからとか、当日はバタバタしそうで花を買っている時間がないからという理由で、前日に花を買う→一晩お家で保管する→翌日花を持っていく、こうしてる人って実は多いんですよね。
花屋の店員をやっていた時は、「明日持っていくんだけど花ってもちますか?」とか「家で保管するときってどうしたらいいの?」って質問を受けることはよくありました。
これ、プレゼント用の花束の場合だと、持って帰って一晩自宅に保管するのは、渡すまでの間に傷んでしまったりとトラブルになることもあるのであまりお勧めしていませんでしたが、墓花の場合だと超簡単です。無問題。
一般的に墓花用として組まれている花は、菊やカーネーションなど持ちがよい丈夫な花で組まれているので、一晩お家で保管する程度なら過度に心配することはありません。
しかし、お花は生ものなので気を付けておきたい点はいくつかあります。
まず一番の注意点としては、持ち帰ったらすぐにバケツや花瓶などに水を張って水につけるようにしましょう。
水は花の命!!!
長時間水につかっていない状態で、茎の切り口が乾燥してしまうと水が下がってきて萎れてきちゃうので、帰ったらなるべく早めにお水につけてください。
購入の際、茎に水処理をしてくれている場合は、茎に巻いているペーパーやアルミホイルやビニールなどは全て取ってから水につけます。
水の深さは、茎が十分浸るくらいにします。
バケツに水を張った場合で大体深さ10cmってところでしょうか。
くれぐれも花の部分が水につからないようにしてくださいね。
墓花に欠かせない菊の花は少々深水にしておくのが良いですよ~。
あと、墓花をどこで購入されるか人によって違うと思いますが、花屋で買う場合は、できれば店員さんに「明日お墓に持っていく」旨を伝えておくのがおすすめ。
親切なお店や店員さんだと、自宅での墓花保管方法についてきちんと説明してくれたり、めちゃくちゃ親切なところだと自宅で保管するとき用に切り花延命剤をつけてくれるようなところもあります。
花の保管方法はどうすればいい?
保管方法で注意しておきたい点をあげるなら
・涼しいところに置く
・必ず立てた状態で保管する
・新聞紙などで巻いておく
順番に説明していくと…
・涼しいところに置く
生ものであるお花。
綺麗な状態を保つためには、保管場所の環境が重要になってきます。
暖房でぬくぬくの部屋、太陽の日差しがよくあたる場所では花が傷みやすいので、ヒンヤリと涼しくて暗い場所で保管しておきます。
花屋でも、でっかい冷蔵庫(キーパー)に沢山の切り花を保管してますよね。
自宅でわざわざ冷蔵庫にいれる必要はありませんが、なるべく家の中でも一番ヒンヤリしてる場所に置いておくといいですよ。
・必ず立てた状態で保管する
花を保管するときは必ず立てた状態にしてお水につけるようにしましょう。
水を入れる入れ物の高さが低すぎて倒れてくるような場合は、壁などに立てかけて倒れないようにしましょう。
・新聞紙などで巻いておく
花の水下がりを防ぐ&花を保護する意味でも、新聞紙を巻いておくのはおすすめ。
うっかりぶつかってしまった時に、花が傷ついたり折れたりするのを防げます。
買った時すでに花屋さんが包装紙を巻いて花を保護してくれているならそのままでOKです。
特に菊の花はぶつかった拍子に花首部分がポロっと取れてしまうことがあるので(何度も経験済み…w)気を付けてくださいね。
できればですが、園芸用or生花用のハサミを持っておられるなら、
花を水につける前に、茎を1センチくらい切って、水を吸いあげる断面を新鮮な状態にしてあげれば、水の吸い上げが良くなるのでなお良しです。
普通の紙を切るハサミだと綺麗に切れないのでする必要はありません。
花を持ち運びする時の水処理はどうするの?
当日お墓に持っていく時は、お花の茎の水処理はしてあげたほうがおすすめです。
お墓まで数十分の距離みたいな場合は必要ないと思いますが、
数時間持ち運びしなければいけない時は、水処理してないとお水がなくて花がシナシナ~となってきますので。
◆花の水処理の仕方(持ち運び時間が1時間の目安)
①茎の先端部分(約5cmくらい)にペーパーをぐるぐる巻く。
キッチンペーパーがおすすめですが、ティッシュでもOK。
巻いたら水でチャチャっと濡らして余分な水を絞る。
②仕上げにアルミホイルでペーパーで濡らした部分をぐるっと巻いて覆う。
↓↓↓
アルミホイルの大きさは、巻いたときにペーパー部分が隠れるくらいの大きさが目安。
茎部分を巻いた時に、濡らしたペーパーが隠れていればOK。
これで1時間くらいの持ち運びには対応できます。
持ち運ぶ時間が2~3時間以上みたいに長時間かかるような場合は、もっと水をたっぷり目にしたほうがいいので、アルミホイル→小さめのビニール袋に変えます。
アルミホイルを使っての茎の水処理の方法はあくまでも茎の断面が乾燥するのを防ぐためのものなので、長時間持ち運びするには不向きになります。
◆ビニール袋を使っての水処理方法(2時間以上持ち運びする場合)
茎にペーパーを巻いた後、ビニール袋に入れてちょっと水を入れます。
ペーパー全体に水が染み込むようになじませて。
斜めに傾けた時、ビニール袋の中に水がちょっと染み出てくるくらいがちょうど良いです。
(うーん、説明が難しい……(;’∀’)伝わってますかね…汗)
ビニール袋の口の縛り方は、茎を軸にしてビニール袋の余分な部分をぐるぐると巻きセロハンテープで止めるか、輪ゴムで縛っておきます。
水処理をした後は、お花全体を新聞紙でぐるぐるっと巻いて保護しておきましょう。
水処理をきちんとしておくことで、お墓にお供えする直前まで元気できれいな状態を保つことができますよ。
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