砂浜を掘ればザクザク出てくる貝達に興奮してしまう潮干狩り。
「潮干狩りに行こうと思うけど一体どの時期を狙っていくのがいいんだろう?」
あさりなどの貝は年がら年中海にいるからいつの時期に行っても大丈夫かな?と思うものの、
『夏になると貝のサイズが小さくなったり、貝毒を持つ』
『夏や秋に行って貝って採れるの?』
なんて事を耳にするとちょっと心配になりますよね。
今回は大阪で潮干狩りをする際の、貝が沢山とれる時期や時間帯、全く取れない時期はあるのか?
夏は貝が毒を持つようになるのか?という疑問についてまとめました。
潮干狩り大阪の旬の時期は
せっかく潮干狩りに行くのなら、美味しい貝を沢山採って帰りたいもの。
潮干狩りで採れるメジャーな貝の一つアサリ。
酒蒸しにしたり、お味噌汁に入れたりと調理も簡単なとても身近な貝ですよね。
一般的に潮干狩りに適した時期というのは、アサリがしっかり成長して美味しい季節と考えます。
(大体の潮干狩り場がアサリの旬の時期に合わせて開かれます。)
海では一年を通して貝が生息している為、一年中貝を採ることは可能ですが、貝が沢山採れてなおかつ身も大きくて美味しい時期というものは存在しており、その時期を外すと貝の大きさが小さかったり、干潮の時間帯が夜になったりする事があります。
大阪だと…4月~5月下旬・6月上旬頃 (大阪の潮干狩り場が開かれる時期でもあります)
アサリの産卵時期は一般的に春・秋の1年に2回。
産卵を迎えたアサリは丸々と太り身もふっくらして旨味があります。
それに加えて春は一番潮が引く季節で潮干狩りがしやすい時期でもあり、干潮時間が昼間になるので潮干狩りに適した時期は春というわけなんですね。
逆に産卵後のアサリは身も痩せてしまい味も落ちます。
9~10月頃の秋も産卵時期のため、貝が肥えて美味しくなりますが、潮の引きが大きい干潮を迎えるのが夜の時間帯になります。
潮が引いた浜で夜な夜な貝堀りをするという貝好き・潮干狩り好きな方もいますが、夜の海で事故やケガでもしたら怖いのであまりお勧めしません。
潮が満ちている明るい時間帯に潜って海底の貝を採るという方法もありますが、秋の海は水温も気温も低いため体が冷えます。
また、夏~秋にかけては潮位も高くなる為、慣れている人じゃないとなかなかキツイと思われます。
冬も干潮は相変わらず夜になるし、冷たい北風も吹きすさぶので激寒で潮干狩りには向きません。
夏は、海水浴を兼ねて潮干狩りもできますが、気温が高いために採った貝を持ち帰るまでの間、貝が傷みやすくなるため管理が大変です。
クーラーボックスに冷却材などの準備を整えなければいけないので面倒。
6月の間にたんまり取られてしまった後というのもあり、沢山採れる可能性も低めです。
潮干狩り大阪だと適した時間は何時?
潮干狩りで大漁を狙うなら時間帯もとても重要。
潮干狩りに適した時間帯は、一般的に干潮の前後2時間が適していると言われています。
ベストなのは干潮前2時間~干潮までですね。
潮干狩りで有名なスポットに行く予定で人の出が多いような場所なら、他人に採られてしまう前に早めに現地入りしておかれるのをおすすめします。
貝を撒いてくれてる潮干狩り場だったら心配いらないと思いますが。
4月…4~9日、18~23日
5月…3~8日、16~23日、31日
6月…1~7日、14~21日、30日
上記の日にちは、潮が大きく引いて、なおかつ干潮の時間が11時~15時の間になるので、潮干狩りに最適な日となります。
日によって干潮の時間は違うので、ネットにある潮見表「潮MieYell」などのサイトや、スポーツ紙面などにも潮見表は記載されているのでそれらで干潮時間をチェックしつつ、都合良く動ける日程と重なる日を選べばばっちり。
浜辺にいて風に吹かれると思いのほか寒く感じてしまうので、お天気は晴れていて風が穏やかだとなお良しです。
潮干狩りの時期で貝毒が出てくるのはいつ?
夏の貝は毒を持つって一度は耳にしたことがあるかもしれません。
貝毒の原因は、貝がプランクトンを食べる事により、プランクトンが持つ毒性の成分が徐々に体内へと蓄積されていき毒の量が増えることによって起こります。
毒を有した貝を食べると、手足や顔の痺れといった麻痺症状や、下痢や嘔吐などの食中毒症状が出ます。
春過ぎの初夏~夏にかけて毒を持つプランクトン達が大量発生するため、貝毒の発生もこの時期になります。
ちょうどゴールデンウィーク期間中の、潮干狩りの旬の時期と重なってしまいます。
貝毒はいつ発生するかはわからない為、行政や漁業組合などの自主検査が毎月実施しており、結果が公表されているため、管理されていないスポットで潮干狩りをする際は貝毒の情報は要チェックです。
貝毒の発生が確認されているスポットで採った天然のアサリは絶対に食べないように気を付けてください。
管理されている潮干狩り場では、潮干狩りで採った天然のアサリは、持ち帰り用の無毒で安全なアサリとの交換が行われます。
大阪の場合ですと、大阪湾の海では毎年連続で貝毒の発生が確認されています。
2019年は2月の時点ですでに貝毒の発生が確認されたとの発表がありました。
(参考:大阪府ホームページ「貝毒発生!大阪府の海岸でアサリなどの二枚貝を採って食べないで!!」)
貝毒は漁獲量にも大打撃で漁業にダメージを与えます。
貝毒を撲滅する為に漁師さんたちの取り組みが行われているので、もしかしたら貝毒を心配しなくても済む日がそのうち来るかもしれません。
まとめ
潮干狩りは一年中できますが、適した季節は春です。
大阪では4月~6月頃が旬となります。
潮干狩りに行く時は、余裕をもって時間や日にちを潮見表でチェックしておきましょう。
初夏~夏にかけては貝毒発生の時期になります。
貝毒の報告がある場所で採った天然のアサリは絶対に食べないように気を付けてくださいね。
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