夏の果実野菜であるスイカ。
水分が沢山含まれていてとっても美味しいですよね。
スイカと言えば赤色をイメージしますが、黄色のスイカもあります。
同じスイカでも赤色と黄色だと、栄養素や成分など何か違うところがあるのでしょうか?
謎に迫っていきたいと思います。
スイカ赤と黄の違いは何?
外面は緑と黒の縞々模様なのに、中身の色が違う黄色のスイカと赤のスイカ。
一体何が違うのでしょうか?
■黄色と赤色のスイカの違い
色素の成分が違うだけで、
それ以外は栄養成分としては両方ともほぼ変わりません。
赤と黄色以外にも、桃色、オレンジ色、白に近い薄い黄色のものがあります。
野生種では、白あるいは白に近い薄い黄色のものが多く、甘味がなく苦味をもつものもあります。
黄色と白色などは原種に近い色が出ているということになります。
私たちが慣れ親しんでいる赤色は品種改良がされた物ということです。
黄色スイカは甘みが少ないのが特徴で、スイカは赤い色が強ければ強いほど甘みがあるようです。
赤と黄のスイカそれぞれの色素成分
黄色スイカと赤色スイカの違いは色素の成分が違いますが、その色素成分を詳しく見てみましょう。
・赤色スイカの色素成分…「リコピン」
リコピンはトマトに含まれている成分としてよく知られていますが、スイカが赤色なのもこのリコピンが含まれているから。
トマトダイエットが流行った時には、このリコピンの凄さが注目されていましたが、実はスイカにも含まれています。
スイカの方がトマトよりもリコピン含有量が多く、約1.4倍とされています。
・黄色スイカの色素成分…「キサントフィル」
キサントフィルってあまり聞き慣れない成分ですが、濃い黄色の卵の黄身にもこの色素が関連している様です。
このキサントフィルはカロテノイドという栄養素の一種で、体にとても良いとされている成分です。
黄色スイカには、赤色スイカに含まれているリコピンは入っていません。
スイカの栄養素と効能は凄い
赤色スイカに含まれているリコピンの効能はとても沢山あります。
・抗酸化作用
・紫外線から肌を守る働き
・シミの生成を抑制する働き
・ガン予防
・生活習慣病の予防
・体脂肪燃焼 などなど。
黄色スイカに含まれているキサントフィルの効能は、強い抗酸化作用の他に有害な紫外線から目を守ってくれる働きもあります。
夏は空から降り注いでくる紫外線量も増えていますし、紫外線予防では目の保護もとても重要になってきますので、黄色スイカは夏にはもってこいです。
その他、スイカに含まれている栄養素
・βカロテン…新陳代謝を活性化させ、肌の老化などを防ぎます
・シトルリン…血液の流れを改善させ、手足のむくみを解消します
・カリウム…高血圧の予防、骨粗しょう症の予防するとされています
・ビタミンC…皮膚や粘膜の健康維持、抗酸化作用があります
実はスイカはとっても栄養価の高い食べ物。
特にシトルリンという栄養素はスイカから発見された成分らしく、スイカの果肉部分よりも皮の部分に多く含まれているのだそうです。
皮まで食べる人は少ないかもしれませんが、スイカは皮まで丸ごと食べないともったいないと思えますね。
スイカの皮を食べやすくするレシピなどもあります。
またスイカには、体の熱を冷ますので熱中症予防や、利尿作用もあるので腎臓病や膀胱炎予防などにも効果が期待できます。
たしかに筆者はスイカを食べるとトイレにいく回数がものすごく増えるので、利尿作用の強さには納得です。
まとめ
赤色と黄色のスイカそれぞれの色素成分には、体にとても良い栄養素であることがわかりました。
特に黄色スイカのキサントフィルは目の紫外線保護になるので夏にはおすすめです。
また美容にも効果のある成分が沢山含まれているので、美容面からもスイカはとても魅力的な食べ物。
スイカを食べて暑い夏を乗り切っていきましょう。
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