潮干狩りで沢山採ってきたマテ貝。
塩抜きしてさっそく料理しようと思って見てみたら、ピクリとも動かない様子…。
「もしかして死んでる…?」
汗水たらしてせっかく採ってきたのに捨てるのも勿体ないですよね。
動かなくて死んでるかもしれなけれど、クサイにおいもしないし、火を通せば食べられるんじゃないの…?
なんてことフッと考えてしまいますよね。
果たして死んでしまったマテ貝は食べても大丈夫なのでしょうか?
あたる危険性はないのでしょうか?
このへんの疑問について迫っていきます!
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死んだマテ貝の見分け方は
晩御飯のおかず、お酒のおつまみにするはずだったマテ貝。
楽しみにしていたマテ貝。
塩抜きまで済ましてせっかく料理する準備までしていたのにピクリとも動かない…
マテ貝は繊細で弱い貝なので、採りたてで新鮮でも、輸送中や保存している間でもダメージを食らいやすいです。
取り敢えずこの目の前にいるマテ貝は死んでるのか?ただ単に弱っているだけなのか?見極め方が知りたいですよね。
マテ貝の生存確認の方法
その①、マテ貝やマテ貝を入れているバケツの中の水のニオイをかいでみる
まずは臭いをチェックしてみましょう。
死んでしまった貝は腐敗するのが早く、腐敗が進むと菌も繁殖しニオイを発します。
・硫黄のようなニオイ
・どぶ臭いニオイ
このようなにおいが少しでもする場合はアウトです。
おまけに水も濁っている様子だったら、残念ながら死んでしまっています。
その②、塩をかけてみる
マテ貝の殻が閉じる部分でちょっと身が見えている所に、塩を直接振りかけてみましょう。
振りかける量はちょっとじゃなくて大量にパラパラパラという感じで。
生きてたら身が動き出し収縮します。
その③、殻の中に入っている身を触ってみる
殻の上部の穴から身が出ているのだったら、その身を触ってみてください。
塩を振りかけた時と同じように、まだ生きていたら動いて身を引っ込めるはず
死んでいたら、触っても塩を振りかけてみても何も反応しません。
逆に、身が出てしまってデロ~ンと垂れている状態で何も反応がないという場合は完全に死んでしまったマテ貝です。
死んだマテ貝を食べるとあたる?
死んでしまっても2~3時間ほどなら腐敗が進行中で、まだニオイを発してないこともあります。
そういう場合は加熱すれば食べられる?大丈夫?と思うかもしれませんが、死んでしまった貝を調理するのはあまりおすすめはできません。
魚介系でも死んでいるから食べられないとは限らず、マテ貝が死んでからすぐ調理する場合は食べられないこともないですが…。
おすすめできない理由の一つに、食中毒の怖さがあります。
貝が死んでしまえば、貝の体内では腐敗が進行するとともに菌が増殖し始めるため、例え加熱したとしても菌が生きている可能性があります。
貝による食中毒で代表的なものには、ノロウイルス・腸炎ビブリオなど。
腸炎ビブリオについては、運搬や調理過程での不適切な取り扱いにより増殖するとされているので気を付けないといけません。
ここら辺の詳しいことは、東京都福祉保健局・食品衛生の窓”「食中毒を起こす微生物」”が参考になります。
魚介類系であたる食中毒はどれも激しい嘔吐や下痢を伴うものがほとんど。
症状の出方に個人差はあれど、体験した多くの人は「死ぬかと思った」というほどキツイものになります。
死んだマテ貝を食べる=絶対に当たるとは言い切れませんが、試しに食べてみるにはリスクが大きすぎるので、残念ですが今回の死んでしまったマテ貝は処分して口にしないことをお勧めします。
まとめ
マテ貝の生存確認をしてみても全く反応がないものや、ニオイがしているものは残念ながら死んでいます。
死んでしまった貝は腐敗が進み菌の繁殖が懸念されます。
たとえ加熱調理したとしても食中毒のリスクもあるので、勿体ないし残念ではありますが諦めましょう…!
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