「楽しみにしていたいちご狩りに行ってみたけど苺が水っぽくて美味しくなかった…」
甘い苺がお腹いっぱい食べられると思っていたのにショックですよね。
お金を払っていくんだから食べるなら美味しい苺が食べたいけど、いちご狩りは当たり外れがあるのも事実。
なぜいちご狩りの苺は水っぽくて美味しくないんでしょうか?
品種によってちがうのか?ここら辺の疑問についてお話ししてきます。
[toc]いちご狩りの苺はなぜ水っぽい?
いちご狩りの苺は全部水っぽいもんなの?もしそうだったらもう二度と行かないわ!ってなりますよね。
筆者も、昔いちご狩りにいって水っぽい苺に当たった時は正直『これじゃスーパーとか果物屋さんのほうが美味しいよね…』とげんなりしました。
でも口コミサイトをチェックしてみても知人から聞いてみても「すごく甘くておいしかった!」なんて感想はあるので、いちご狩りの苺が全部水っぽくて美味しくないというわけでは無いんですよね。
実はいちご狩りで食べた苺が水っぽくて美味しくない原因は、行く時期や時間帯のチョイスが悪かった可能性があります。
いちご狩りの苺が美味しくないのはなぜ?
いちごが収穫できる季節は春のポカポカ陽気になってからなので、いちご狩りのシーズンも一緒だと思いがちですが、ハウス栽培の農園の場合、早いところだと12月半ばあたり、通常でも1月からやっている所が多いです。
甘くておいしい苺が食べられるのは意外にもまだまだ木枯らしが吹いてる寒い12月・1月・2月。
寒くて苺の成長が鈍くなる分、時間をかけて糖度が凝縮されていくので甘い苺が出来上がります。
クリスマスケーキ用に栽培されていた苺が収穫された後が美味しい苺に会えます。
反対に温かくなってきた3月終わり頃・4月・5月は、苺の成長速度も速くなっていき短期間で実が成るので甘さも少なく水っぽいことが多いです。
筆者もいちご狩りに行ったのが4月頃だったんですが、どれも水っぽくて味気ない苺ばかりでげんなりしたもんです(;^^)
時間帯によっても味が違う
同じ苺でも時間によって甘さが変わります。
これは野菜全般ですが、夜は光合成ができないため栄養分をためこんでいます。
お日様が高く昇るお昼過ぎにもなると光合成が進んでしまい、夜間に貯めこんでいた養分を消費します。
このため、朝は栄養が沢山あって甘く感じますが、昼過ぎに行くと朝と比べて甘さが少なくなってしまいます。
いちご狩りに行くならば午前中のうちに、できれば朝一に行くと甘くておいしい苺に出会える可能性が高くなります。
また、農園によって育てている苺の種類も違うし育て方も違います。
同じ苗に何度も実を生らせますが、シーズン後半になるほどいちごの味が落ちます。
農園によってはいちごの成長を促進させるために液肥を多めに使うところがありますが、そういう農園にあたってしまうと水っぽく感じる事も多いです。
いちごの苗は同じ株からランナーを出して増えていくという永久ループ状態でもあるので、一度美味しい農園を発見しておくと、次回もまた同じ苺の味を楽しめる事も多いです。
美味しい苺を育てている農園に出会えたら毎年固定しておくとほぼ外れはないでしょう。
行く時期・行く時間帯・農園この3つが上手くマッチすれば美味しい苺がいちご狩りで食べられるようになります。
品種によって甘さの違いはある?
行く時期・行く時間帯・農園によっておいしい苺か美味しくない苺か分かれますが、品種の違いも大きいものです。
同じ苺でも品種によって、甘さが強く濃厚な味か、酸味もあり甘さもあるのか、全然違います。
酸味少なめの甘い苺
あきひめ→果肉柔らかめ
さがほのか→酸味少な目で甘みが強い、香り強め
きらぴ香→なめらかな口当たりが特徴、果肉固めだが甘さはしっかり
酸味もあって甘い苺
あまおう→高い糖度に加え酸味のバランス良し、味は濃いめ
さちのか→酸味強めだが糖度も高い
とちおとめ→酸味少な目で甘みが強い
あすかルビー→香り強め、甘味と酸味のバランス良し、味がしっかりしている
紹介したのは現在栽培されている苺の中のほんの一部。
地方によって育てている苺の種類が違うので、ここであげた品種が近くの農園で栽培されていない場合もあります。
人によって味の感じ方も違うし、イチゴの個体差もありますが、品種によって味や食感はだいぶ違うので、「酸味がなくて濃厚なやわらかい苺」が食べたいのか「酸味も感じられて香りがいい苺」が食べたいのかと、希望と合致しそうな品種を育てている農園をリサーチしていちご狩りに行くと、満足できるいちご狩りを体験できます。
さいごに
いちご狩りには、美味しい時期と時間帯があります。
水っぽい苺にあたったのは、農園や苺の品種の差もありますが、行く時期や時間帯の影響もあったのではないかと考えられます。