夏~秋のはじめにかけては台風発生のシーズンとなります。
台風は時として甚大な被害を及ぼしますよね。
家が受ける台風による被害で多いのは屋根部分となります。
瓦が飛ばされて、屋根が損害を受けてしまった場合はどうしたらいいのか、
保険はきちんと適用されるのか?気になりますよね。
台風で瓦が飛んで屋根が破損したら保険は適用される?
台風による被害、突風・強風・豪雨などのせいで、瓦が飛んでしまったり屋根が破損した場合。
火災保険に加入されていて、保険料を滞納せずにきちんと支払われており、
台風による被害と認定されれば火災保険が適用され、損害修理代は保険から出ます。
ただしきちんと風災保証がついていなければだめです。
最近はこの風災保証をオプションで外せるようにできるものもあるので、
外してる場合は対象外ですので気を付けて下さい。
保険会社に自分から連絡すればいいのか?
屋根が破損したら雨漏りなど心配で不安になるし、早く保険会社に連絡したくなりますが、自分で連絡するのはちょっと待った…!
安易に問い合わせをするのもできれば控えておかれた方が良いです。
なぜなら、自分の口から出た何気ない一言のせいで保険がうまく適用されなくなってしまう可能性が高いから。
保険会社側は「どの部分がどのくらい被災している?」「その根拠はあるのか?」「いつ破損した?」など詳細を確認しなければなりません。
素人では、上手く確認報告、細かい部分など具体的に説明できないことがほとんどだと思います。
保険会社にした最初の電話で
“保険がおりるかおりないか”
“保険がおりたとしても少額になってしまう” のか決まってきます。
保険会社に連絡する前に、まずは瓦屋や屋根修理専門業者や工務店に連絡して、
屋根の被害調査・見積もり・被災箇所の写真撮影を頼みましょう。
知り合いや地元で信頼できる修理業者がいればそこに頼むのがおススメです。
プロに任せておけば、上手く見積もりや報告書を作成してくれますし、また場合によっては経年劣化していた部分も火災保険の適用で合法的に一緒に修理できるようにしてくれることもあります。
台風で屋根破損の修理費用はいつ出るの?
保険金はどのタイミングで支払われるのでしょうか?
保険金は何れの保険もそうですが、全て結果が出てからでないと支払われません。
●保険金が支払われるまでの流れ
修理業者が屋根の調査実施、見積・損傷部位の写真撮影
↓
保険会社へ連絡
↓
見積書などの書類を保険会社へ提出
↓
鑑定人による屋根の調査の実施
↓
保険会社が損害額を確定
↓
保険金の支払い・被災箇所の修理
たいていは、鑑定人が現場確認してから約7~10日ほどで保険金の支払いが確定します。
保険金が支払われるまでにかかる日数は平均で約1か月ほどくらいですが、保険内容や保険会社の対応によってケースバイケースなので、あくまでも目安です。
早ければ2週間ほどで支払われることもありますし、大災害時には保険会社の対応が遅れてしまうために、約2か月ほどかかる場合もあります。
振り込まれる方法は、業者に修理費用が振り込まれることもあれば、直接契約者に振り込まれることもあります。
もしも保険金が支払われるのが遅すぎる…という方は一度行政に相談されてみても良いでしょう。
自治体が台風で被害があった人達のために問い合わせの受け付けなどの措置を取っている場合もあります。
一時貸付が出る可能性もあるので一度聞いてみるのも良いと思います。
台風被害で保険の金額はどのくらい出るもの?
“風災による補償を受けるには損害額が20万円以上でなければ受けられない”と条件があるので、「20万円以下なら自己負担しなくてはいけないのか…」と思いがちですが、これはほとんど気にしなくても良いでしょう。
なぜなら、屋根の修理は通常高い場所での修理作業となるため足場の組み立てが必要ですが、足場を組んで行う屋根工事のほとんどが20万円を大きく超える場合がほとんどです。
足場を組み立てるだけで一般的な広さの家で10万円前後、広い家だともっとかかります。
足場組立費用+屋根の修理費用となるので、20万円は大きく超えてきます。
なので、台風による屋根損害の修理代は全額保証されることがほとんどです。
まとめ
台風によって瓦が飛んでしまったり、屋根が破損して雨漏りしてしまった時、どうしようかと漠然と不安になってしまいますが、まずは落ち着いて瓦屋や工務店などに屋根の見積もりを依頼しましょう。
修理費用も20万円以上になるケースがほとんどなので、台風によって破損を受けた箇所の修理費用は心配しなくてもよいでしょう。少しでも参考になれば幸いです。
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