風邪の時、インフルエンザの時、花粉症の時などなど、マスクをつけることって結構ありますよね。
鼻や喉の乾燥予防にもなるので、冬の時期は風邪予防にも効果的です。
しかし、マスクを着けていると”臭くなる”ことで悩んでいる人って結構いるんです。
他人の目も気になるし、何よりも自分の気分も下がってしまいがちに…。
花粉症の場合だと、マスクを着けたままくしゃみもするし、風邪の場合だと咳もしますよね。
そうなればマスクの内側に自分の唾がついてしまうのは仕方ないことですが、
これがマスクが臭くなっちゃう原因になっているのでしょうか?
何か良い対策方法はないのか?まとめました!!
[toc]マスクが臭いのはくしゃみのせい?
特に花粉症はくしゃみが止まらないことも多いし、喉の調子も悪ければ咳もゴホゴホしてしまいますよね。
これは抑えられない生理現象なので仕方のないことです。
自分が風邪を引いてしまった場合も、マスクをすることで周りへの感染拡大を防ぐことができるからマスクを着けておくことは良いことですよね。
しかし、ずっとマスクを着けていると、そのうちマスク内がくさ~くなってくることがあります。
職場の人達と会話するとき、お客さまと会話している時などなど、比較的近い距離でやり取りしているときに、マスクからニオイが漏れてしまって「この人のクサッ!」なんて思われてやしないだろうかなんて不安もよぎりますよね。
マスク内でくしゃみをしてつばがつくのが原因なの?
マスクをしたままくしゃみや咳をすることで、マスクの内側に唾がついてしまうのは仕方ないこと。
普通に会話するだけでも、口から唾が飛ぶ距離は約1m、5分間喋るだけでも約3000個の飛沫が生じているそうです。
(参考:日本医事新報社「飛沫の飛ぶ距離は? 対面調理時の衛生面への影響は?」
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=5264)
ひぃ…。
知らないうちに唾を飛ばしまくってるんですね。
そして、唾液の中には、口腔内の剥がれた細胞・微生物・食べカスなどが沢山の有機物が混じってて乾くと臭いが発生します。
これはマスクのニオイの原因にもなります。
マスクが臭くなる原因は息にもあり?
マスクを着用していると徐々に臭くなってしまう原因は息にもあります。
口の中には何百億という膨大な数の菌が存在しており、唾液にはその細菌たちの繁殖を抑える殺菌作用があります。
常に唾液を出すことによって口の中の細菌を綺麗に洗い流し繁殖を防いでくれているわけですが、この唾液の分泌量が下がると口の中が乾燥気味になってしまい細菌がゾクゾク増殖。
現代人はパソコンやスマホを触ることが多くなっていますが、目の前の作業に集中してずっとカタカタと触り続けていると、喋る回数って自然と少なくなりますよね。
すると、唾液の分泌量も少なくなりお口がニオイやすくなる。ドライマウスってやつですね。
口の中は生暖かく湿っぽくあり、しかも唾液に流されなくなったお口の中は、細菌たちにとってはめっちゃ生きやすいパラダイス銀河のような空間。
菌のパラダイス銀河状態になった口から出る息には、細菌から作り出された揮発性硫黄化合物質が混じっています。
「揮発性硫黄化合物質」っていかにも臭そうな名前してますよね。
で!
マスクをずっとつけていると、口腔内だけとどまらずマスク内も息が充満して生暖かくいい感じに湿っぽくなってきます。
するとマスクの中にまで細菌が繁殖してしまい、ニオイが発生してしまうという流れが完成します。
長時間マスクを着用しているとマスクの中も菌だらけになってるんですね。恐ろしや。
マスクの臭い対策方法は?
マスクをつけないってわけにはいかないことも多いですよね。
マスクをつけていても臭くならないようにする対策を簡単に紹介していきます。
①マスクの内側にガーゼを一枚挟んでおく
マスクを着用するときに、マスクに隠れるくらいの大きさにしたガーゼをマスク内側に一枚重ねてからつけておく。
くしゃみや咳をしてマスク内側についた飛沫が気になる時は、新しいガーゼに交換するようにします。
症状が酷い時は立て続けに咳やくしゃみが出る事もありますが、
その度にマスクを交換してたんじゃマスクにかける費用がかさみますよね。
マスクよりガーゼのほうが安いです。
マスクの交換回数が抑えられる、マスク内側を清潔に保つためにもガーゼを一枚間に挟んでおくのがおすすめです。
②マスクの交換は最低でも1日1回
「いやいや、もうそんな事してるけど」って突っ込みが入ってきそうですが、
マスクの内側だけではなく外側にもウイルスや菌、そのほかにも色んな有害物質が付着します。
丸一日同じマスクをつけていると、マスクのニオイが気になるだけでなく、外側についたウイルスや菌もずっとくっついたままで不潔。
ガーゼを使いながらも、ニオイ対策+顔周りを清潔に保つためにも、やはりマスクの交換は1日のうち最低1回されたほうがおすすめです。
③口腔ケアをしっかりする!!
ココ重要です。
普段から朝昼晩の食後にしっかり歯を磨いていても、自分では取り切れない汚れは絶対に出てくるもの。
どんなにしっかり自分でケアしていても、歯と歯茎の間、歯と歯の間に汚れが溜まってきます。
歯と歯の間は、フロスを使えば自分でも掃除できますが、歯と歯茎の間は歯医者さんで洗浄してもらわないと取れません。
歯垢は常在菌の塊です。
歯垢がたまると、その分汚れの中に潜んでいる細菌の数も増えるので、
口臭も発生しやすくなるし、ニオイもきつくなります。
日本人は口腔ケアの意識が低い国民で、歯周病や歯槽膿漏の患者数も多い傾向にあります。
歯医者さんに定期的に通っている人って確かに少なくないですか?
口臭予防だけではなく、歯周病・歯槽膿漏・虫歯予防もかねて半年に1回は歯医者さんで歯の洗浄をしてもらうことはとても大切な事。
しばらく歯医者にかかってないなって方は、歯の洗浄に行ってみてくださいね。
④ガムをかんだり、水分補給をこまめにする
口の中の乾燥を防ぐために、ガムや飴を食べるようにして口を動かしたり、こまめに水分補給して、常に潤いを保たせるようにしましょう。
菌の繁殖を抑えることができます。
⑤マスク用のスプレーを使う
マスクに直接吹きかけるニオイのついた専用スプレーを使うのも手です。
使っていると自分もいいニオイで気分が上がるし、他人を気にする必要もなくなります。
鼻づまりの時にはハッカのニオイがするのがおすすめ。
ハッカは、夏場の虫よけや気になる箇所の消臭剤にもなるので使い勝手がいいですよ。
簡単に5つの対策を紹介しました。
もし、口の対策もしたしマスクの対策もしたのに、ニオイが一向に改善しなかったり、あまりにもきつい口臭がたちこめるなどの場合は、他の原因が潜んでいる可能性もあります。
虫歯・歯周病・歯槽膿漏、胃腸の不調や病気などが原因で口臭がきつくなるケースもよくあること。
そういう場合は、一度病院で医師の診察を受けておかれるのをおすすめします。
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