ぷう~~んと近づいてきて血を吸おうと狙ってくる蚊めちゃくちゃ鬱陶しいですよね。
冬になって寒くなったから蚊の心配しなくてもいいや~なんて思ってたのに蚊に刺されましたか?
蚊と言えば夏と思いがちですが、実は冬でも蚊はいるんです。
どうして冬でも蚊がいられるんでしょうか?
冬に蚊が発生してしまう原因や、対策についてお話ししていきます。
[toc]冬でも蚊がいる!?
蚊は夏に出てくる厄介な虫って思いがちですが、実は冬でも元気に生きてるやつはいるんです。
というのも夏に活躍している蚊と、冬に活躍している蚊とでは種類が違うんですね。
夏によく見かける蚊はヒトスジシマカ。
ヒトスジシマカはヤブカ属に分類され、主に草むらなどの屋外に生息しています。
そして冬に見かけるのがチカイエカ。
チカイエカはイエカ族に分類される蚊で主に屋内行動です。
冬に蚊に刺された場合、このチカイエカの可能性が非常に高いです。
チカイエカは、ヒトスジシマカと比べると寒さに強くて、名前の通り、家の中やビルの中で生息&活動、成虫の姿で冬を越し冬眠もせず、10℃以上あると吸血活動します。
暖房が付いている場所だと十分吸血活動できるんですね。
都市部では、冬でも暖かい地下鉄や地下街が多いため、このチカイエカはよく見かけます。
ヒトスジシマカよりも厄介。
暖冬な冬だとこのチカイエカも活発になると予想されます。
冬の蚊の発生原因はなに?
では、チカイエカはどこで発生しているんでしょうか。
蚊は少しでも水たまりがあればそこに卵を産み付け容易に繁殖できます。
ビルやマンションや地下街の地下にある水たまり・地下の浄化槽や貯水槽・排水溝・地下鉄構内などなど…屋内の中でも特に地下にある水域が、チカイエカの主な生息場所&繁殖場所です。
チカイエカの名前の通り「地下」「家」の中で発生します。
このため、建物内での被害がほとんどです。
しかもチカイエカは吸血していなくても産卵することができる強者。
蚊はウイルスを媒介することでも知られていますが、チカイエカはフィラリアやウエストナイル熱を媒介すると言われています。
対策していないとどんどん増えていき冬の間でも血を吸われる続けることになりかねないので対策をしておきましょう。
冬の蚊に有効な対策は?
冬の蚊対策も基本的に夏の蚊対策と一緒です。
◆チカイエカ家の中の対策方法は?
チカイエカの発生原因は建物内の浄化槽や排水槽などの場所が多く、そこで湧いたものが建物内を移動し、開け閉めした時のドアや窓から侵入して家の中に入り込んで来ることが多いです。
玄関のドア周りなんかは、屋内の暖かい空気も漏れやすくて空気も滞留しているので蚊がたかっていることがよくあるし、エレベーターに乗った時や廊下を歩いている時に一緒についてきて部屋の中に入り込むことも非常に多いんですね。
家の中が発生源じゃなくて外から入り込んできている場合は、侵入経路から断固として入れなくするのが一番です。
煙を出さずに済む電気式蚊取り線香を、開け閉めするドアや窓の側に置いておき常にスイッチオンしておくのがおすすめ。
常に蚊の嫌いな薬剤を充満させておけば蚊の侵入はかなり防ぐことができるでしょう。
換気扇などのほんの少しの隙間から入り込んでくることもあります。
その場合は、隙間をふさぐことで侵入を防ぎましょう。
こちらに詳しく書いているので良ければ参考にしてみてください>>蚊は何処から入ってくる?侵入対策方法
部屋の中に入り込んだ蚊に対しては、ワンプッシュすれば蚊がいなくなるスプレーもかなり効果が期待できます。
「家に虫よけグッズなんてない!」「虫よけグッズって冬でも売ってんの?」って人でもご安心を。
大きいスーパー、ドラッグストア、ホームセンターだったら、隅っこに追いやられていますが冬でも蚊取り線香などの虫よけグッズを置いているところが多いです。
◆発生元の対策はどうする?
発生の大元になっている場所の特定と駆除ができれば一番いいに越したことはありません。
チカイエカの発生元になるのは地下や一年中温度が一定でなおかつ水がたまりそうな場所。
地下駐車場や、浄化槽などがあるあたりは怪しいかも。
発生の大元が特定できた場合は、蚊が卵を産みつけないように水はけをよくすることです。
家の中に発生元があった場合も一緒。
蚊の幼虫は水の流れがほとんどない穏やかな水場じゃないと成長できないので、発生元がわかったら綺麗な水で流し水はけをよくしてください。
その後、水がたまらないようにするか、それが無理なら定期的に綺麗な水を流すようにします。
さいごに
蚊をあなどることなかれ。
冬でも蚊に刺されるという場合はチカイエカの可能性が高いです。
冬の蚊に悩まされている方は今回ご紹介した対策などを参考にしてみてください。