今年はわが子の七五三を予定していてるんだけど突然身内に不幸があった…。
七五三はわが子の成長に感謝するお祝い事となるので、本来ならば取りやめするべき?と考える方が多いと思います。
が、諸事情によっては、どうしても今年のうちに七五三をやっておきたいんだ…!というご家庭もありますよね。
身内に不幸があった時でもなんとかして七五三をするにはどうすればいいのか?ご紹介していきます。
七五三の前に身内が亡くなった場合
七五三での参拝といえば、ほとんどの方が神社へ行かれると思います。
神道では、身内に不幸があった場合はその縁者も共に穢れを受けると言われています。
これを忌中期間と言います。
穢れが無くなるまで(忌明けするまで)神社への参拝をしてはいけない、神社さんによっては立ち入りもしてはいけないとされています。
でっ!
ここでまず確認しておきたいのが、身内の方がお亡くなりになられてから何日経っているか?です。
勘違いしやすいですが、身内に不幸があった場合、忌中と喪中の2種類があります。
忌中とは……穢れを受けておりお祝い事や神社への参拝は慎むべき期間
喪中とは……故人が亡くなったことによる精神的な悲しみを乗り越えていく期間
そして忌中も喪中もそれぞれ期間が決まっています。
忌中期間……故人との血縁関係によって変わる、最長でも50日
喪中期間……現在では1年間とされることが多い、だいたい一周忌が目処
忌中期間が明ければ、神社への参拝はしても大丈夫です。
(地域や習慣によって日数が違う場合があるので確認してくださいね)
身内の方が亡くなられてから既に50日以上経っているんだったら、神社で七五三の参拝・ご祈祷を受けても問題ありません。
喪中は、現世に残された私たちが故人を偲ぶ期間であり精神的な悲しみを乗り越えていくのに必要な時間、すなわち自分の精神的な立ち直りの為の期間です。
なので喪中は神社参拝とは関係ありません。
じゃあ……
忌中期間まだ明けていないけど、諸事情の為に七五三は今年のうちにしておきたい!
なんとしてでも七五三をやれないものか!?
という方に、忌中期間に七五三をする方法を次の章でご紹介していきます。
七五三は喪中期間でも寺なら問題ない?
忌明けもしていないし神社参拝がダメなんだったらお寺はどうなのよ?と、
お寺の存在がぱっと頭に浮かんで来る方もいるかもしれませんね。
実際にお寺でも、
”これからも健康に育ち立派な成人になることを祈願する法要”として七五三の参拝を受け付けているところは多くありますし、お寺で七五三をされる方も多くいらっしゃいます。
お寺なら忌中の概念もなく、また喪中期間であっても七五三はしても大丈夫とされています。
「忌中期間だけど、どうしても七五三は今年のうちにしておきたい!」という場合はお寺でされるのが良いと思います。
身内の不幸…お寺で七五三をしても問題ないのはなぜ
神道において人の死は神様が嫌う穢れの一つとされていますが、仏教では穢れと考えられていません。
仏教では仏様が深い慈悲の心でもって我々をお救い下さるとされており、人が亡くなった時は阿弥陀如来様が極楽浄土へと導いてくださるとされています。
(とりあえず宗派などは置いといて…)
その為、神社ではお葬式はしないけど、お寺では葬儀を受けていますし、お坊さんがお経を唱えてくれますよね。
仏教では、仏様やご先祖様の霊魂が子供を守って下さると言われています。
また、喪中期間は結婚式への出席や正月祝いなど、お祝い事は控えるべきとされていますが、七五三は子供の成長への感謝と仏様ご先祖様への報告となります。
こうしたことから、身内に不幸があった場合でも、お寺で七五三をすることは何も問題ありません。
七五三は神社でするもの、お寺でするもの、といった決まりもなく正解もありません。
一番大切なのは、『神様や仏様、ご先祖様に子供のこれまで成長に感謝し、今後も健やかに育ってくれますように』と願う両親や周りの方の気持ちです。
七五三をお寺と神社でするのに違いはあるの?
七五三をお寺でするって決めたけど、神社でする場合と何処か違うのかな?ってちょっと気になるところだと思います。
「ご利益の違いはあるのか?」
といった疑問があるかもしれませんが、本来の七五三は「子供が無事に成長したことに対する感謝」が目的なので、神社でもお寺でも特にご利益の違いなども関係なく問題ないといえるのではないでしょうか。
日本は神仏習合ですしねw
神社とお寺で七五三をするときに一番違うところと言えば、
・お参りするときのお作法
・ご祈祷の時にお坊さんがお経をあげてくれる
といったところでしょう。
【神社とは違うお寺のお作法】
・山門をくぐるときに一礼
→神社では鳥居をくぐる前に一礼ですが、お寺では鳥居ではなく山門が入り口です。
山門の前で一礼してから入ります。
・お線香をあげる
→蝋燭や線香が用意されている場合は、火をつけて蝋台と香炉に捧げます。
・参拝の時は柏手はせず手を合わせ一礼
→神社では二礼二拍手一礼ですが、お寺では柏手はせずに手を合わせ一礼するのみです。
お寺でも千歳飴はきちんと用意されていますし^^
(もしかしたらお寺さんによってはないかもしれないけど)
神社で行うのとそんなに変わりはありません~。
まとめ
身内に不幸があり忌明けもしていないけど、なんとしてでも七五三を済ませておきたいならば、お寺に参拝しに行かれるのがおすすめです。