赤ちゃんがインフルエンザになってしまった!
あんなに小さな体で38度以上の高熱が出てしまうとどうしたらいいのかわからなくて焦る…。
特に、1人目の子供の場合、居ても立ってもいられないくらいに心配になってしまいますよね。
熱で火照った体を冷やすには冷えピタを使うことも多いと思いますが、赤ちゃんに使っても大丈夫なのか気になりますよね。
また、冷やす部位はおでこでいいのか?ずーーっと冷やしてても大丈夫なのか?とか、いろんな疑問がわいてくると思います。
今回は、赤ちゃんが発熱したときに冷えピタは使ってもいいのか?
冷やすなら体のどこの部分がいいのか?
冷やす時間の目安はどのくらいなのか?についてお話ししていきます。
インフルエンザの時冷えピタは赤ちゃんに使っても大丈夫?
赤ちゃんがインフルエンザと診断された。
インフルエンザ症状の特徴の一つに38度以上の高熱があります。
高熱で辛そうなわが子を見ていると、自分が変わってあげたくなるくらい心配になりますよね。
少しでも楽にさせてあげたくて、ちょっと熱を冷やすめに冷えピタを貼ってあげようかと悩んでいるお母さんも多いんじゃないでしょうか。
自分が風邪で熱が出た時も冷えピタって貼ると気持ちいいですもんね。頭を少しでも冷やしたほうがいいと思いますし。
しかし、赤ちゃんに冷えピタを使うのは危険です。
目を離している間に赤ちゃんのおでこに貼っていた冷却シートが何らかの原因でずれてしまい、口と鼻を塞いでしまって窒息状態になるというケースが多数あります。これ、ぞっとしますよね…。
※参考:国民生活センター「熱さまし用ジェル状冷却シートの使用に注意-生後4ヶ月の男児が重篤な窒息事故-」(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20040729.html)
また、”発熱した!→おでこ(頭)を冷やしたほうがいい”と連想しがちなんですが、冷却シートをおでこに貼って冷やしても、貼り付けた箇所が部分的に冷却されるだけで、解熱には効果がないと言う医師の意見も多数あります。
ただ熱のせいでボーっとした頭を冷やして、少しでも快適に過ごせるようになるという心理的な効果のみで熱を下げる効果はないんですね。
また、高熱が出ているから冷やさないと!って思ってしまいますが、必ずしも頑張って冷やさなくてもいいようです。
熱を出しているということは赤ちゃんの体の免疫機能が働き、体の中に入り込んだ悪い菌をやっつけている証拠で体の自然な働きです。
一番大事なのは、高熱によって体の水分が失われるので脱水症状を起こさないようにいつも以上にこまめに水分補給をさせてあげること。
冷却シートは、高熱のせいで寝れない様子だったり、かなりきつそうな様子であるなら、体を冷やして少しでも赤ちゃんが気持ちよく過ごせるための手段としてなら使えます。
ただし、手足を触ってみて冷たい場合は、大人でいうと熱が上がる前段階の寒気や悪寒がしている状態に近いことが多いので、体を冷やすのがベストな状態ではないことがあります。
冷やす時は、手足が冷たければ冷やさないように注意。
手足が熱くなっていたら冷やすようにしましょう。この時は体をあたためてあげます。
手足が熱い時は少し薄着にしてあげて布団もたくさん掛けないほうが涼しくなって熱も逃げやすいです。
冷却シートを貼る場合は、窒息事故を防ぐために必ずおでこ以外の部位に貼ります。
しかし冷却シートを体に貼るのを嫌がる子もいるので、その場合は無理に貼らなくても大丈夫。
保冷剤やアイスノン、水で濡らしたタオルなどを使いましょう。
体に直接あたると冷たすぎるので、タオルなどで巻いて使います。
また、冷やすこと自体を嫌がる時も無理に冷やす必要はありません。
しかし、赤ちゃんの様子が段々とぐったりしてきたり、泣き声が弱弱しくなったり、水が飲めなくなったり、痙攣を起こしたり、青ざめて呼吸が苦しそうになってきたりした場合は、状態が悪化し急を要する状態の可能性が高いと思われるので、すぐに病院で受診してください。
夜間の場合でも、「次の日に」と思わずにすぐに救急や夜間診療を受けられることをおすすめします。
赤ちゃんが熱を出している時に冷やす部位は
熱が出た時に体を冷やして少しでも快適にさせてあげるためには、赤ちゃんの体のどこの部位を冷やすのが有効なのでしょうか。
冷やすときに効果的な部位は、
・首の脇
・わきの下
・足の付け根(股関節あたり)
などの太い血管が走っているところを冷やすと効果があります。
血流量が多い動脈が通っている部分を冷やすと、血液が冷やされ体の火照りも和らぎやすいです。
高い熱を少しでも下げるためにこれらの部位を冷やすのは医療現場でも用いられている方法とのこと。
冷やすなら、首の脇・わきの下・足の付け根を冷やして、お子さんの様子を見ましょう。
冷却シートを貼る場合は直接貼っても大丈夫ですが、不快そうにしたり、肌がかぶれるようだったらすぐにはがしましょう!
保冷剤などを使う場合は、タオルや靴下に包んで足の付け根やわきの下に軽めに縛ることで、寝ている間に赤ちゃんが動いても取れにくくなりますよ。
首を冷やす場合は、首の脇に冷却シートを張ったり、首の下にタオルでくるんだ保冷剤を置きます。
38度以下の時に冷却しすぎると特に1歳未満の場合は、低体温になる可能性があるので、こまめに体温測定を行うようにして注意しましょう。
もしも冷えすぎるのが心配なら、冷却シートや保冷剤を使うよりも濡れタオルを2時間おきくらいでこまめに変えてあげましょう。
赤ちゃんが熱の時冷やす時間はどのくらい?
赤ちゃんの平均体温は、わきの下で測定して37度位。
だいたい37.5度くらいまでは平熱であると考えます。
ケーキなどを買ったときについてくる小さめの保冷剤の場合、持ち時間は約1時間~2時間くらい。
冷えピタなどの冷却シートの場合は、約8時間持続します。
長時間にわたって冷やしすぎると体温を下げてしまう可能性があります。
小さい保冷剤を使う場合は、持ち時間が短めなのでこまめに変えなければいけませんが冷やしすぎる心配は少なくなりますね。
冷やすには何時間が目安?と考えるよりは、お子さんの様子を見ながら冷却材を使って冷やすか冷やさないか判断したほうがいいです。
冷却材で冷やしながら、数時間おきにこまめに熱を測定して(最低でも朝・昼・夜・就寝前)
熱が38度以下になったらいったん冷却材は外してあげて様子を見ましょう。
高熱が出ていても、交換の際に冷却材を外してみて機嫌が良さそう元気そうな様子なら、無理に冷やす必要もないので外したままで様子を見てみましょう。
家族の中でインフルエンザ感染者がいる時はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。