毎年10月22日に行われる京都三大奇祭のうちの一つである『鞍馬の火祭り』
先日関西圏で猛威をふるった台風21号の影響により2018年は非常に残念なことに中止が決定しました。
これまで台風の中でも中止になる事がなかった鞍馬の火祭り。
被害に遭われた神社やお寺、叡山電車の現在の状況はどうなっているのでしょうか…。
鞍馬の火祭り2018年は中止
京都三大奇祭の一つである鞍馬の火祭り
楽しみにしていた方も多かったのではないでしょうか。
筆者もとても楽しみにしていたのですが、本当に残念な事に2018年は中止が決定しました。
当日は、昼間に由岐神社本殿例祭の神事だけが執り行われることになり、夜に行われる火祭・神輿渡御・観光客の一般参加が取りやめとなりました。
鞍馬の火祭りが中止となった原因は、2018年9月4日に関西圏で猛威をふるった台風21号の影響による被害の為です。
1000本にもなる倒木の被害、家屋の破損被害があり、復旧までには時間がかかるよう…。
なお、中止となったのは昭和天皇のご病気で自粛した1988年ぶり(30年ぶり)となります。
鞍馬の集落の方々が大変な中、大勢の見物客が押し寄せるのも無茶があるし、安全の確保も出来ないため、中止は仕方ありませんね…。
【追記】2018年11月現在の鞍馬寺の状況をまとめました>>こちらへ
鞍馬の火祭り叡山電車の復旧も時間がかかる?
台風21号による被害は、鞍馬寺・由岐神社へ行くための交通手段である叡山電車にも大きな被害を及ぼしています。
鞍馬の火祭りが行われる日は交通規制がかかるので車が使えず、唯一の交通手段がこの叡山電車となりますが、貴船口駅~鞍馬駅間が倒木と架線倒壊による被害のために運休状態。
運転再開は10月末を見通しているとのことですが、復旧までには時間がかかりそうです。
なお、現在の情報では、毎年紅葉の時期に合わせて行われる市原駅~二ノ瀬駅の間の「もみじトンネル徐行運転」は予定通り開催するとのことです。
叡山電車のホームページには、貴船口~鞍馬駅間の運行状況や、被害状況がわかる写真が載せられています。
叡山電車のホームページはこちら
由岐神社と鞍馬寺の台風21号による被害は
由岐神社と鞍馬寺も大変大きな被害があり、現在もまだ爪痕が残っているようです。
停電・倒木・土砂崩れによる被害が大きかったようです。
由岐神社は、境内の損傷が酷いようで、現在は参拝は可能となっていますが倒木の危険性があるため神社より先へは入れません。
鞍馬寺も24日月曜日から普明殿のみ参拝可能となりました。
御朱印やご祈祷の受付もしているようです。
鞍馬寺仁王門~由岐神社は、危険な状態で立ち入り禁止となっています。
徐々に復旧しつつ、参拝も再開されていますが、被害の大きさからすると、やはりすぐに元通りとはいかないようです。
10月末のケーブルカーの復旧に合わせて、鞍馬寺本殿の参拝の再開を目指されているとのこと。
道路の方は、貴船神社や鞍馬から北は通行止めが続いていますが、現在全力で復旧作業が進められています。
お店も徐々に営業が再開されているようで、観光客や参拝者の方ももどりつつある状況。
10月初旬に貴船神社へ参拝に行ったという知人から現状を聞きましたが、やはりあの辺一帯の台風21号による被害は凄かったようで、倒木のせいで山がスカスカに感じるくらいだったと話していました。
火祭りが行われないのは残念ですが、せめて参拝に行こうかなと考えておられる方は、倒木や土砂崩れの二次被害に遭わぬように周りに注意してください。
まとめ
2018年は台風21号の被害により鞍馬の火祭りは中止という非常に残念なこととなりました。
被害に遭われた集落の方々、由岐神社、鞍馬寺の一日でも早い復旧を願います。