日本三大祭りの一つとされている灘のけんか祭り
神輿と神輿をこれでもかとぶつけ合う荒々しさから奇祭ともされています。
激しいお祭りなわけですが、毎年怪我人や事故は出ているようで、見物に行ってみようかなと思われる方の中に少々不安を感じる方もいるかもしれません。
過去にどんなことで事故が起こったのか?見学するときにはどんなことに気を付ければいいのか?ご紹介していきます。
灘のけんか祭り気を付けないと怪我をするかも
灘のけんか祭りはその激しさから毎年怪我人が出ます。
これは神輿を担ぐ担ぎ手の方だけでなく見物人もです。
見物人は安全でしょ?なんて気を抜いていたら危ない目にあう可能性が大いにあります(;”)
神輿と神輿をぶつけあうときや、神輿を担いで移動するときも、神輿を見物人の間は規制線が張られたりすることもなく区切られているわけでもありません。
神輿をぶつけ合うときのルールも特にないので体勢が整えばおかまいなしにぶつけ合っていきます。
来場者数が10万人~15万人という凄い人数の人たちが一斉に集まり、そこら中に人が溢れかえっている状態。
神輿の周りには、少しでも近くで見たい!という人たちが多く集まりますが、神輿はどういう動きをするか予測不可能です。
神輿が突然周囲の見物人の人垣に突っ込んでくることも珍しい事ではありません。
近すぎて担ぎ手の方にぶつかってしまった反動で転んだりなぎ倒されたり…。
神輿が倒れそうになったり、近づいてくると、「わ!ぶつかる!!!!」と慌てた人達が我先にと逃げようと急に動きだして、
近くにいる人とぶつかったり倒れこんだりして、怪我をしてしまうケースがよくあるそうです。
気を付けておかないと取り返しのつかない大きな事故につながる可能性があります。
灘のけんか祭りは事故が起こることもある
灘のけんか祭りは昔からある伝統的な祭り。
ここの地元の方たちは一年は祭りで始まり祭りで終わるというくらい祭りに命をかけており、学校や会社も休みになるほどです。
毎年なんらかの怪我や事故がおこっていますが、中にはお亡くなりになられる方も出る年もあります。
参加者の方の中には「祭りで死ねるなら……」と語る人もいるそうです。
300kg~400kgの大きな神輿をぶつけ合うというその荒々しさからいつ事故が起こってもおかしくありません。
本当に文字通りの命がけ。
報道されたり公になっている事故は、
2001年に倒れてきた神輿の下敷きになった男性が亡くなった
2009年には、祭りに参加していた男性が屋台2台に挟まれ頭を負傷し亡くなった
2013年には、見物していた高齢女性が、正規の進路を外れて迫ってくる屋台を避けようとして転んでしまい、
さらに現場を警戒していた警察官も屋台の担ぎ手に押されてしまい、転倒した女性につまづき女性の上に倒れ込み
女性が左太ももを骨折する大けがをしてしまったケースもあります。
このほかに公になっていない事故や怪我でも、祭りの後に息を引き取る方もおられるようです。
祭りを見学する時は見物するほうの人間も事故に遭わないように細心の注意が必要です。
灘のけんか祭りを見学するときに注意しておきたいこと
灘のけんか祭りを見学するときに守るべき点は、
・屋台や神輿が動いている時は近寄りすぎない
・神輿練り(神輿と神輿のぶつけ合い)の時は、近くに行かない
・自分の周囲に逃げる空間がないところでは立ち止まって見ない
・必ず祭り関係者の指示に従う
です。
どうしても神輿や屋台を近くで見たくなるものなんですが、
神輿や屋台はもの凄い重量です。それを生身の人が担いで動かしているので、もしかしたらバランスを崩して倒れ込んでくるかもしれません。
それに担ぎ手さん達の邪魔になることもあります。
見学するときの場所も、神輿や屋台が突然突っ込んできた時にとっさに後ろや横に逃げられるようにしておきましょう。
後ろが壁など逃げ場がないと、屋台が突っ込んできたときや人が倒れてきたときに壁に挟まれ怪我をする可能性があります。
まとめ
灘のけんか祭りはその名の通り荒々しく激しいお祭りです。
毎年なんらかの怪我や事故が起こっているので見学に行かれる際は、周囲にも注意しつつ神輿や屋台が動いている時には近づかないように気を付けておきましょう。