昔、学生の時に授業で習った覚えがある「夏の大三角」
子供さんの夏休みの宿題でも、夏の大三角を観察しようという課題が出されるのは多いですよね。
普段から夜空を見上げて星空観察をする趣味がある人以外は、
夏の大三角を見つけるには何をどう基準にしてさがせばいいのかわからないと思います。
夏の大三角はどんな方法を使えば見つけられるのか?
また筆者は大阪在住なので大阪市内のような明るい夜空からでも見えるのか?
探っていこうと思います。
夏の大三角の見える時期
【夏の大三角とは】
夏の大三角って星座のこと?って勘違いしやすいですが、3つの星座のうちのとにかく明るく輝いて目立つ星3つを結んだだけ。
・こと座のベガ(織姫さま)
・白鳥座のベネブ(橋を渡すかささぎ)
・わし座のアルタイル(彦星様)
この3つの星を結んで夏の大三角形と呼んでいます。
七夕伝説では3つの星はそれぞれ、
織姫様と彦星様、そして2人が会うときにカササギが翼を並べて天の川に渡すといわれている橋のことをさしています。
【夏の大三角の見える時期】
夏の大三角と呼ばれていますが、実は1年を通してかなりの期間見ることができます。
一年中見れるけど夜空に輝く時間が一番長く観察しやすいのが夏頃となります。
「”夏の”大三角って言ってるのに、夏以外でも見れるのかよ!」とツッコミをいれたくなりますが、夏以外では、夕方しか見れなかったり、明け方しか見ることができなかったりと限定されるので、やはり観察するには夏が一番適しているんですね。
なので”夏の”大三角なのか…。
星を観察するのは基本的に、月の光に邪魔されない新月の日がおすすめ。
綺麗に見えるのは、暗くなる0時以降で、5~7月の新月期の0時前後付近がとても綺麗に見えます。
夏の大三角の探し方
夏の大三角を探すときは、夏の東の空に浮かぶ二等辺三角形のような形を頭にイメージしながら…
●夏の大三角の探し方のコツ
東を向いて夜空を見上げます。
夜空の中で一番輝いている星を見つけましょう。
一番輝いている星があれば、それが大三角の一つのベガです。
ベガを見つけたら、右下へとこぶし1つ分ほど(あくまで目安)離れた距離にあるやや明るい星を探しましょう。
ベガより結構離れていてすこし暗いけどなんとなく光ってるのがわかる!その星がアルタイルです。
(アルタイルの両脇にはもう一つ暗めの星が並んでいます。)
次は、ベガの左下にある、離れた距離にある鈍く光る暗めの星を探してみましょう。
暗いけど頑張って輝いている星があれば、それがデネブです。
東を向いて天頂(真上)を見上げると、
ベガを挟んで、左下にデネブ、右下にアルタイルとなります。
日が暮れて暗くなり始める19時頃から、ネオンなどの街の明かりに邪魔されないようであれば観察できるようになります。
夏の19時頃には天頂付近に来ており、夜中1時過ぎ頃から徐々に西の低い空へとわし座が沈み始めます。
【スマホの星座アプリが便利】
文明の利器。
自分の位置情報から、現在見えている星座が何なのかを教えてくれるアプリが無料で出ています。
肉眼で見てもどうしてもわからないという場合は、こういうアプリを使ってみるのも良いですね。
筆者も夜空を見上げて気になる星があったら、たまに星座アプリを使って、「あれが○○なのか!!」と一人で静かに楽しんでいます。
夏の大三角は大阪市内でも見れる
(筆者が大阪の人なので今回は勝手に大阪基準にしていますが)
大阪市内や大阪市内だけに限らず都会全般ビルが沢山立ち並んでいて夜でもギンギラギンとネオンが光っているような場所では、星があまり見えないと思ってしまいますが、
「夏の大三角」だけで良いのなら街中でも見えます。
それでも明るすぎるところでは、暗めのデネブやアルタイルはもしかしたら見えにくいかもしれませんが…。
頑張れば大阪市内のような街中でも見る事はできます。
この時、視界に入ってくる光を手や指で遮るだけでかなり見えるようになりますよ。
夏の大三角それぞれの星座の形まで細かく観察したいのならば、民家やビル、街灯などがあまりない山や海岸沿いの所まで行かないと厳しいかもしれません。
大阪市内だと、淀川河川敷などは周囲も暗めなのでおすすめです。
■山や海に行くのが難しい場合
少し開けた広めの公園や駐車場で観察してみましょう。
その時に双眼鏡を使って見てみると肉眼では見えないような星の光も見ることができますよ。
筆者が子供の時は、実家のマンションの部屋の電気を消してなるべく暗くして、夜な夜なベランダへ出て双眼鏡越しに夜空を見上げ星を眺めていました。
懐かしい…。(はたから見ると変な奴状態ですが)
夜に外へ出るのは危険が沢山潜んでいますので、観察に行かれる時は十分用心してくださいね。
また子供だけだと危ないので、必ず親御さんに相談して下さいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
夏の大三角を見つけるのは難しくありません。
なるべく周囲の光が遮断できるような場所で東の空を見上げたら、すぐに二等辺三角形の形に結び付けれる並びの星達が輝いているのがわかると思います。
新月付近の日を狙って観察するのが、月の光に邪魔されないのでおすすめですよ。
天気にも左右されますが、観察される日がどうか晴れの日でありますように!
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