どんなに気を付けていても人間はうっかりというミスは誰でもあるもんで…。
貼るカイロを衣類から剥がすのを忘れたままとか、カイロをポケットに入れたままの状態に気づかずに、衣類と一緒にカイロも洗濯機で洗濯してしまった…なんて事もあります。
筆者も過去に一度だけ、貼るカイロを貼ったままの状態のヒートテックを洗ってしまって、洗濯を干すときに「あちゃ~…」となった経験があります(;”)
カイロなんて普段洗濯することがないので心配性の方は、
「カイロを洗濯したことによって洗濯機に何か影響を与えてしまって壊れたりすることはあるのか?」
「カイロが濡れてしまったけれど発火の危険性などはないのか?」など気になってしまうかもしれませんね。
今回は上記の2点の疑問についてまとめてみました。
[toc]カイロをうっかり洗濯してしまった!
冬には大活躍するカイロも、ついうっかりポケットの中に入れたままにしていたり、脱いだ服から剥がすのを忘れちゃってそのまま洗濯しちゃった…ってケースは、カイロあるあるだと思います。
私も実家に居るときに家族の洗濯モノを干していたら、父親の肌着に貼るカイロがついたままだったって経験があるんですよね。
「カイロの粘着力強!」と思いつつ、ぺりっと剥がした後は、洗濯しなおすことなくそのまま干した記憶があります。
その時は幸い洗濯物に変化もなく洗濯機にも異常がなかったので良かったんですが、中には洗濯モノにシミが付くこともあるようです。
カイロの成分は、鉄粉・塩類・活性炭・人工用土(バーミキュライト)・水 です。
要は鉄粉です。
これらは全て人体に影響がない物で、一緒に洗濯してしまっても衣類を傷めたり、皮膚に影響を与えることは無いとの事。
使われている袋も不織布で水に溶けないものですが、何かの拍子で袋が破れたり、隙間から中身の鉄粉が漏れ出ていた場合は、洗濯物に鉄さびがついてしまう可能性があるんだとか。
(桐灰のお客様相談室のページを参考にしています)
私のように、カイロの袋が破れず無傷だった場合は、一緒に洗ってしまっても洗濯物にも洗濯機にも人体にも何も問題は無いようです。
金属アレルギーで心配な人はもう一度洗いなおした方が安心できるかもしれませんが…。
カイロを洗濯して洗濯機が壊れる可能性は?
先の章でお話ししたように、カイロの袋が無傷だった場合は、洗濯機も無事です。
しかし、袋が破れてしまい中に入っている鉄粉が漏れていた場合は、その度合いにもよりますが、洗濯機が故障する可能性があります。
何も処置せずそのまま使うと洗濯機が傷ついてしまったり茶色い錆びが付く他に、洗う度に洗濯物にも茶色いシミが付いてしまう可能性も…。
そんなの困りますよね(;’∀’)
とりあえずの処置は、洗濯機を乾燥させてから、洗濯機の底に黒い粉が残っている場合は掃除機を突っ込んで吸い取るか、ガムテープでペタペタ取り除くか、ふき取るかしておきましょう。
その後、洗濯機の「洗濯槽洗浄コース」などを使って洗濯機の丸洗いをします。
洗剤などは何も入れずに高水位まで水を溜めて洗濯槽に残っている鉄粉を洗い流します。
そのあとは、使っている洗濯機のメーカーに問い合わせて点検に来てもらうと安心できると思います。
洗濯機ってそんな安い代物ではないからポンポン買い替えることもしにくいし、比較的長く使う家電に入るので念のためメーカーさんに診てもらうのがおすすめです。
カイロを洗濯して発火する危険性はある?
カイロが破れてしまい中の鉄粉が洗濯機に入り込んでしまった場合、後々火事が起きたり発火する恐れはないのだろうか…と気になる方もいると思いますが、まず発火の危険性はないと思って大丈夫です。
カイロが温かくなるのはなぜなのかというと、鉄が錆びるときに発する酸化熱を利用しており、カイロの中に入っている鉄粉を集中的に化学反応を起こさせています。
この熱は通常の使用の範囲では発火するような温度にまで到達しない事と、使用済みのカイロに入っているのは錆びた鉄で、錆びた鉄はこれ以上錆びることがないので熱を持つこともありません。
カイロを水に濡らしてしまったら発火する恐れがある!なんて耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、水に濡らしてしまったところで温度が下がるだけで発火する事はないのでこれは一種の都市伝説とも言えます。
洗濯機にカイロの中に入っていた鉄粉がずっと残っていると、錆びた鉄が付着していた部分から錆が進行していく可能性はありますが、発火など火事になる危険性はほぼないと思っていいでしょう。
さいごに
うっかりカイロを洗濯してしまっても人体には何も影響はありません。
袋が破れて中身が漏れていた場合は、洗濯物や洗濯機に錆がつくことも…。
洗濯機は取れる範囲でいいので鉄粉を取り除いて、洗濯槽洗浄をしておきましょう。
発火の危険性もありません。
心配な場合は、使用している洗濯機メーカーに問い合わせてみてくださいね。