毎日暑い日が続く夏。
年々暑さがきつくなってきているようにも感じます。
高温多湿な環境下にいる場合、熱中症には十分気を付けなければいけません。
熱中所の予防には水分補給だけではなく、塩分補給もしなければいけないとよく耳にします。
健康体で血圧も正常な方なら塩分補給もそこまで深く考えないかもしれませんが、高血圧で塩分制限してる方は熱中症対策の為の塩分補給って必要なの?と、疑問に思われる方もいるのではないでしょうか?
高血圧の人は熱中症になりやすい?
高血圧の方は血圧が正常の人よりも熱中症になりやすいとされています。
●高血圧症の方が熱中症になりやすい理由
高血圧症の方は普段から塩分を控える食生活をされています。
そこで汗をかいていくうちに、気づかぬうちに体内から塩分がさらに失われていきます。
そして高血圧症の方は飲み物も普通の水やお茶で水分補給をされている方が多く、
これらは体内への吸収が遅くなるため、
知らず知らずのうちに体内のミネラルバランスが崩れて、
熱中症になりやすい状態になります。
高血圧症で心臓の負担を軽くするために利尿剤を服用されている方は要注意。
利尿剤によって血液から水分&塩分を抜いて血液量を減らすようにしているために、
普通よりも脱水状態をおこしやすくなっています。
また血管の薬を服用されている方は、
軽度の脱水状態でも立ちくらみを起こしやすくなっています。
このように高血圧症の方は健康体の人よりも熱中症には十分気を付けないといけません。
長時間暑い場所にいる場合は特に要注意です。
・屋外で働いてる方
・屋内でも蒸し暑い場所で働いてる方
・スポーツをされる方 etc
労働やスポーツ時以外でも、日常生活で家の中にいる場合も気を付けないといけません。
スポーツ時などで発症した熱中症よりも、日常生活中で発症した熱中症の方が、救急搬送された場合に重症になりやすいともいわれているそうです。
熱中症の怖いところは、重症になると意識障害や体をおもうように動かせないなどの運動障害になってしまったり、最悪では死亡してしまうケースもあります。
家の中でも蒸し暑い場合は我慢せずにエアコンをつけたり風通しをよくしたりなど、十分に注意されて下さい。
熱中症対策で高血圧でも塩分はとるべき?
では、高血圧症で普段から塩分制限をされている方はどのように熱中症対策をすればよいのでしょうか?
高血圧の方は夏場でも塩分は控えた方が良いとされています。
ただし、心臓や腎臓が悪くない場合は、健康体の方と同じように水分&塩分補給をして熱中症対策をしても問題ないようです。
しかし、よほど激しい肉体労働やスポーツで大量に汗をかかない限りは、塩分不足を心配する必要はないようです。
暑い場所で行動する時などは、喉が渇く前に水分を補給するようにしましょう。
普通の水よりも、塩分や糖分の含まれたスポーツドリンクや熱中症予防用の飲み物が、水分の吸収もされやすいので熱中症対策に効果的です。
玉のような汗を30分以上かくなどして、大量の塩分が一気に体から失われた場合は、塩分補給は気にしたほうが良いでしょう。
心臓が悪い方の場合は、熱中症対策でもやはり塩分摂取は控えなければいけません。
水分&塩分の摂取量が一度に大量に増えると心不全を起こしてしまうこともあるようです。
水分補給は一気に取らずにこまめにとりましょう。
ものすごく大量に汗をかくような場合は200ミリリットルを目安に水分補給しましょう。
食事指導を受けておられる方は、かかりつけのお医者さんに相談されて下さいね。
高血圧の人におすすめな熱中症対策
高血圧の方は夏場でも塩分は控えた方がよいとされています。
よって水分のこまめな摂取や体温調整をすることが一番良い熱中症対策と言えるでしょう。
●水分補給の仕方
・毎日起きた時と寝る前とコップ一杯の水を水を飲む
・喉の渇きを感じる前に200ミリリットルの水を飲むようにする
水分補給には、ミネラル入り麦茶もおすすめです。
熱中症対策にも効果的という研究結果もでているほど。
体温を下げるだけでなく、血液もサラサラにしてくれます。
●体温調整の対策
・部屋を涼しくする
・通気性の良い服を着る
・ウチワや扇風機などを使い体を冷やす
このほかにも、
・十分な睡眠をとる事
・朝食をきちんと食べる事
・大量な飲酒は控える事
・外出時は帽子や日傘などを利用する
・暑い時は無理しない など。
毎日の何気ない健康管理も熱中症対策にかなり有効的です。
まとめ
近年真夏日や猛暑日、熱帯夜などが増え、急激な気温上昇のせいで身体に負担がかかってくることが増えてきました。
その為に、熱中症を発症する方も増えています。
高血圧症の方は健康体の方に比べたら、普段から脱水症状に近いような状態のために、特に気を付けなければいけません。
夏場でも塩分は控えた方が良いですが、こまめな水分補給は普段よりも心がけておきましょう。
体の熱を逃がすように風を通すようにしたり、通気性の良い服を着て涼しくなれるようにするのも熱中症予防になります。
また、暑い時には無理をしないのが一番です。炎天下の中や蒸し暑い中でやむを得なく作業をする場合などはこまめに休憩をとるなどしましょう。