花粉症や風邪など、鼻が敏感になっている時や、埃が入り込んだ時に思わず「クシュン!!!」と出てしまうくしゃみ。
通常、くしゃみをしてもニオイが気になることってありませんが、くしゃみをするとその場の空気が変わってしまうほどニオイがしてしまうケースがあります。
自分の家族や恋人のくしゃみがクサイとどこか悪いのかなと心配になるし、一緒に暮らすのに耐え切れなくなりますよね…(;'∀')
本来くしゃみは臭うものではないはずなのに、どうしてくクサくなってしまうのか?
病気の可能性はあるのか?
臭わないようにするために良い対策方法は何があるのか?についてまとめました!
くしゃみが臭い原因は何が考えられる?
口臭が気になることは誰しも一度くらいはあると思いますが、くしゃみをした時にニオイが気になることってあまりありませんよね?
しかし、周囲の人間にもわかってしまうほど、くしゃみをすると猛烈なニオイを放ってしまうケースがあります。
ちなみに…
口を何も覆わずにクシュン!とくしゃみをすると、飛沫は約4mも飛び、45分間も空中に残るという研究結果もあるほど、
予想以上に遠くまでニオイが広がります…。ひぃーー…。
くしゃみをするとなぜクサイのか?まず考えられるのが口腔内環境が原因の可能性があります。
口の中が乾燥している・歯垢が溜まっている
人間の口の中には何百億という最近が存在しており、それにプラス、口の中の剥がれた細胞・微生物・食べ物のカスなどが沢山含まれています。
唾液は口の中の雑菌を洗い流してくれ雑菌繁殖を抑える作用がありますが、長時間口を動かすことなくずっと閉じたままでいると、唾液の分泌量が少なくなりドライマウスになります。
鼻づまりが原因で口呼吸になっている時も口の中が乾燥しやすいですね。
ドライマウスになると口の中で雑菌が繁殖して、次に口を開けたときには「むわぁ~」っとしたクサイにニオイに…。
細菌繁殖から作り出されたこのニオイには揮発性硫黄化合物質というものが配合されています。
この状態でくしゃみをすると、しぶきと一緒にたちまち雑菌やニオイも周囲に広がることに。
有機物が沢山混じっている唾液も乾燥すれば臭いがします。
特に、定期的に歯科医での歯の洗浄を行っていない中高年層に多い傾向にあります。
どれだけこまめに歯ブラシや歯間ブラシをしても、自分のケアだけでは取り除けない汚れ(歯垢や歯石)は溜まってきます。
歯垢は雑菌の温床。
これをずーっと放置しておくと、体の免疫力が低下しだし唾液の分泌も減ってきだした中高年期あたりから、
周囲の人にもわかるほどのキツイ口臭を放ちだします。
派の汚れを放置すると、よりキツイニオイを放つ歯周病や歯槽膿漏の原因に繋がります。
ニオイ玉(膿栓)が原因
くしゃみや咳をした拍子にポン!と一緒にでてくる白い玉のようなものを膿栓(のうせん)、別名ニオイ玉と呼びます。
名前の如く、とってもクサイ臭いを放つもの。
くしゃみがクサイ原因の一つにこの膿栓もあげられます。
膿栓は、口から菌などの異物が入ってきた時に、喉の扁桃という場所に付着すると侵入者をやっつけるために白血球が戦い、白血球が戦いに勝つと菌と一緒に死骸となり、この扁桃部分の中に溜まります。
この死骸や食べカスなどが溜まって固まった白い塊が膿栓です。
口を大きく開けて見える扁桃部分に黄色味を帯びた白い塊が見えたらそれがニオイ玉と呼ばれるものです。
常に口が臭い…という場合は、喉の扁桃部分に膿栓がたまっている可能性も高く、また口呼吸やドライマウスの人は膿栓ができやすい傾向にあるようです。
タバコを吸う
タバコを吸うと口の中にニコチンやタールなどの物質が残りこれがニオイを放つ原因に。
タバコには血管を収縮させる働きもあるのでドライマウスも助長することになります。
くしゃみが臭いのは病気の可能性はある?
くしゃみがクサイのはただ口腔環境が悪くなっているだけじゃなく、病気が関係している可能性も考えられます。
歯槽膿漏・歯周病・歯肉炎・虫歯
お口のトラブルは、きつい口臭の原因になるのは有名ですよね。
さきほどもお話ししたように、口腔内の洗浄に定期的に通わず放置しておくと、歯周病や歯槽膿漏、歯肉炎になる可能性は高く、口臭もかなりきつくなります。
歯周ポケットに溜まった歯石には高濃度の揮発性硫化化合物が検出され、飛沫が周囲に放たれると腐った卵のようなにおいを放ちます。
こうなるとくしゃみがクサイだけでなく、普段から臭いが気になるほどになりますが…。
くしゃみの飛沫でまき散らされると周辺の空気が変わってしまうこともあります。
蓄膿症
鼻腔内に膿がたまってしまう蓄膿症も、溜まった膿が悪臭を放ち、吐息やくしゃみのしぶきと一緒に放出され、くしゃみが臭くなる事があります。
口だけではなく、鼻から悪臭を放っているという可能性もあります。
胃腸の不調
胃腸の働きが悪いと消化不良となってしまい、胃の中に残っている消化中の食べ物が発酵して異臭を放ち、このニオイが呼吸やくしゃみをした時に一緒に体外に出てしまうこともあります。
くしゃみで臭いのを防ぐ対策は
くしゃみが臭いのは、呼気や唾液が臭くなっている事がほとんど。
ドライマウスが原因の場合は、唾液の分泌を促すためにミント系のタブレットor飴orガムを食べて口を動かすようにしたり、こまめに水分補給をして口腔内に潤いを保たせるように気を付けましょう。
これでくしゃみのニオイが改善するようなら、病気が原因になっている可能性も低いし万々歳。
ですが…
どうやらドライマウスが原因じゃなさそうな場合は、今後の身体の事も考えると、くしゃみや呼気が臭い原因はどこにあるのか?をきちんと追及することが、くしゃみのニオイ対策にもつながります。
それにもし病気だった場合は、早めに医師の診察を受けて治療していったほうが体のためになりますよね。
口腔内環境の場合
1年以上歯の洗浄に行かれてない方は、ここらで一度歯医者を受診されてもいいと思います。
1年も洗浄していないとそれなりに歯石や歯垢は溜まっていると思いますし、汚れを除去をして貰うと嘘のように口臭が気にならなくなりスッキリします。
(洗浄に行ってる人と言ってない人の口臭は本当に違います!)
虫歯が原因になっていたり、歯周病や歯槽膿漏の予備軍になっている可能性もあるので、自分で口臭対策しても改善しない場合は歯科医を受診してみてください。
膿栓の場合
膿栓が喉に溜まっているのが確認できる場合は、
自分で無理に取ろうとすると喉を傷つけてしまう可能性があるので、耳鼻咽頭科に行き、口臭と喉の膿栓が気になる旨をお医者さんに相談してみましょう。
膿栓を取るかとらないかはお医者さんの方針によって変わると思いますが、あまりにも酷い口臭の場合は、専門的なプロの視点から原因を探りだし改善策を見出してくれると思います。
自分でできるものとしては、うがい薬を使ってうがいをすると喉の汚れを取り除き膿栓対策になります。
うがいでガラガラ~っとしているとその拍子で膿栓がぽろっと取れることもあります。
胃腸の調子が悪い場合
胃腸の調子が悪い時は、胃や腸に負担がかかりにくい、消化の良い食べ物をとるようにしておきましょう。
・お肉より魚を食べる
・食物繊維が豊富なものは避ける
・よく噛んでから飲み込む
これと、腸内環境を整えるためにヨーグルトや納豆などの乳酸菌が含まれている食べ物を摂ると効果が期待できます。
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