家族の一人がウイルス性胃腸炎になった場合、家庭内感染が気になりますよね。
特に食事の時やトイレなどは、接触感染などの可能性が高まる為、ついつい気を張ってしまいます。
他にも家族で共有する場所にはお風呂がありますが、感染者の人と同じ湯舟に浸かるとウイルスに感染してしまわないかって心配になってしまいますよね。
ウイルス性胃腸炎にかかっている家族がいる場合、同じ湯舟に使っても感染しないのか?
お風呂で気を付けるべき感染予防対策ってあるのか?
このへんの疑問についてまとめました。
ウイルス性胃腸炎は湯船で感染することはある?
ウイルス性胃腸炎になってしまった家族と一緒のお風呂に入ると、今かかってない人でも感染することってあるのかなって心配ですよね。
少し考えすぎかな?と思ってしまうかもしれませんが、実は、お風呂の湯舟に溜めたお湯を介してでも感染する可能性があるので注意が必要です。
ウイルス性胃腸炎の原因となる主なウイルスは、「ノロウイルス」「ロタウイルス」「アデノウイルス」「サポウイルス」ですが、これらのウイルスは感染力が非常に高いと言われており感染者の吐物や便に多く含まれています。
感染性胃腸炎を患っている人が入った後の湯舟のお湯は、ウイルスで汚染されている可能性があり、湯舟に溜めた湯の温度では死滅することはありません。(ウイルスが死滅するには約85~90℃の温度が必要)
ウイルスは10個~100個と少量でも感染してしまうことがあるので侮ってはいけません。
ウイルス性胃腸炎で下痢の症状が出ている間は、湯舟を汚染してしまう可能性は高まります。
その湯舟に浸かれば、他の家族も感染してしまう可能性があり、家族間で移し合いっこになる危険性があるので注意しましょう。
ウイルス性胃腸炎お風呂における感染予防対策は
お風呂におけるウイルス性胃腸炎の感染予防策としては…
●ウイルス性胃腸炎が完治するまでお風呂は一番最後に入る
ウイルス性胃腸炎に感染している人は、お風呂に入る順番を家族の中で一番最後にしておきます。
湯舟に浸かったらお湯は抜いて残さないようにします。
特に下痢の症状がある時、湯舟に浸かる前はきれいに洗ってから入るようにしましょう。
●乳幼児やお年寄りの人と一緒に入らない
子育てや介護で入浴の補助が必要な場合でも、体の抵抗力が弱い子供やお年寄りの方とは一緒に入らないようにします。
●浴槽・風呂の床・洗面器・風呂用のイス・蛇口・シャワーヘッドなどは必ず掃除をする
ウイルス性胃腸炎に感染した方が入った後の浴室は、ウイルスを残さないように清潔に保つため、毎回洗剤で綺麗に洗っておきます。
洗剤で洗った後はハイターを薄めた希釈消毒水をスプレーボトルに入れてシュシュっと消毒しておきましょう。
消毒の濃度は0.02%でOK。
浴室以外の、トイレの便座やドアノブ、手すり、床などにも使える濃度です。
希釈消毒水を作る際は、空のペットボトルを使うと便利。
希釈率は、ペットボトル500mlの水に対して、ペットボトルのキャップ半分(約2ml)のハイター原液を加えれば、0.02%のハイター希釈消毒剤ができます。
ウイルス性胃腸炎は一般的に症状は1週間程度で治まる事が多いですが、症状が治まってから約1~2週間はウイルスを排出しているとされています。
条件が揃いウイルスが体内に長く残っていると長い場合では約一か月ほど排出し続けていることもあるんだとか。
症状が治まったからといって気を抜いていると、自分から出てきたウイルスにまた感染してしまったり、家族の中で順番に移し合いっこという事態にもなりかねません。
特に小さいお子さんやお年寄りの方がいるご家庭では感染のリスクが上がる為「念には念を」で充分注意しておかれた方がいいです。
最低でも2週間はお風呂の入る順番や、お風呂に入ったあとの清掃&消毒は続けておかれた方がおススメです。
ウイルス性胃腸炎はタオルにも気を付ける
お風呂の他にはタオルにも気を付けておきましょう!
ウイルス性胃腸炎に感染した方と、そうでない方の使うタオルは別々にしておきます。
バスタオルもフェイスタオルも手拭きで使うタオルも全て分けて使われた方がいいでしょう。
感染者の人が使った後のタオルにはウイルスが付着している恐れがあり、
それを使った別の人が汚染されたタオルを使うことによって間接的に接触感染してしまう可能性があります。
下痢や嘔吐の症状があるうちは最低でも分けておきます。
ウイルス性胃腸炎の時は洗濯物にも注意
吐物などがついた服や下着、感染者の方が使ったタオルなどは、他の家族の物とは分けて洗濯しておきます。
普通に洗っただけではウイルスが残っている可能性があります。
ウイルスの生命力どこまで強いのよって感じですが…(;'∀')
奴らは結構しぶといんですね。しかも目で見えない分厄介です。
洗濯をするときは、塩素系漂白剤を100倍に希釈した水の中に5~10分ほど浸しておくか、色落ちが心配なものは85度以上の熱いお湯に2~3分浸けて消毒してから洗濯します。
まとめ
ウイルス性胃腸炎は、お風呂の湯舟の湯を介しても感染する可能性があるので、少なくとも下痢の症状があるうちは絶対に感染者の方とは入らない、感染者の人が最後に入るようする、消毒は怠らないようにしておきましょう。
使うタオルでも接触感染する恐れがあるので別々にしておきましょう。