インフルエンザにかからないために、インフルエンザの予防注射を打つ人は多いと思いますが、「注射した跡がなんか痒いな…」と思って見てみると赤く腫れてる!
赤く腫れて痒みを持った患部を見ると、ちょっと不安になりますよね。
それに人間は痒さに我慢することができません。どうしても掻きむしりたくなります。けど掻いちゃいけませんよ。
今回は、
どうしてインフルエンザ予防注射を打ったら痒くなるのか?
痒みを抑えるためには市販のかゆみ止めを使っても大丈夫なのか?
冷えピタで冷やせば腫れや痒みはマシになるのか…?
についてまとめました。
インフルエンザ予防接種跡がかゆいのはなぜ
インフルエンザ予防注射を打った後に、注射跡が赤く腫れて痒くなることがあります。
抗体を付けるために注射を打ったのに痒くなるなんて~…と思っちゃいますよね。
これは、インフルエンザ予防注射の副反応が、局所的に表れたもの。
予防注射を打った跡が痒くなってしまう症状が出る人は、予防接種を受けた人の全体で10~20パーセントほどの割合でいるようです。
ワクチン接種の目的は、病原体の不活化抗原を注射して体内で病原体の抗体を作り出しておき、今後その病原体に感染したとしても、病原体の増殖を阻止できるようにするため。
体内に病原体の免疫が全くないと、予防注射を打ったことで強い反応がでる可能性は高いです。
(個人差があり予防注射を打っても全く無反応な人もいますが、その人にはすでに抗体があったとも考えられます。)
また、卵アレルギーも関係しているとの話もあります。
インフルエンザ予防ワクチンは卵を使って作られており、普段卵を食べても何も症状が出ない人でも、注射で直接皮下に薬が入り込むと反応する事があるんだそうです。
以上の事からインフルエンザ予防注射跡が痒くなる原因は、・抗体反応 ・卵アレルギ―に起因したもの と考えられますね。
痒くて掻きむしりたくなりますが、絶対に掻いちゃダメ。
人間の手っていろんなところを触っているので目に見えないけどばい菌がいっぱい。
腫れて痒くなっているデリケートな患部を、ばい菌が付いた手で掻きむしると、細菌が入り込んで感染症を起こすかもしれませんよ。
掻いたことで皮膚も傷がついてしまうので掻きむしり跡が残る可能性もあります。
だから絶対に掻かないで下さい。
インフルエンザ予防接種でかゆい時かゆみ止め使っても大丈夫?
予防注射跡の腫れや痒みは通常2~3日で治まるケースが多いです。
痒いけど掻いちゃダメ。
先ほどもお話ししたように患部を掻いてしまうと、細菌感染を起こしたり、傷跡が残ったりするだけではなく、痒みが長引いてしまう危険性もあります。
痒い時は掻かないのが早く治す方法でもあります。
でもどうしても我慢できな時は、市販のムヒなどのかゆみ止めを使うのも手。
ムヒの中でも抗ヒスタミン薬・ステロイドのものはとてもよく効くようです。
予防注射を打った病院に行けば、ステロイド外用剤や抗ヒスタミン剤を処方してくれるところが多いですよ。
インフルエンザでかゆい時は冷えピタで冷やしてもいい?
腫れや痒みを抑えるために患部を冷やすという行為も症状軽減の効果が期待できます。
逆に温めてしまうと余計に痒さが増す事があるので気をつけて下さい。
患部を冷やすには、冷えピタという便利グッズがあります。
が、しかし、冷えピタは皮膚に直接貼り付けてしまうものなので、患部に刺激を与えてしまう可能性もあります。
なるべく刺激を与えないように、アイスノンや袋の中に氷を入れたものをタオルやガーゼハンカチなどで包み、間接的に患部に当てて冷やす方法がおススメです。
もし、肘より下まで腫れあがったり、対処方法を試してみても痒みが収まらない場合は、医療機関を受診されて下さいね。
さいごに
インフルエンザの予防注射の副作用で患部が腫れたり痒くなったりする人は稀にいます。
かゆみや腫れの症状を和らげるためには、痒み止めや患部を冷やすと症状がマシになる事があります。
ただし個人差も大きいものですしいつまでたっても症状が治りそうにない場合は、直ちに予防注射を打った病院でお医者さんに診てもらってくださいね。
>>インフルエンザ予防注射跡を掻いちゃった!なにか症状は出てくる?
>>インフルエンザ予防で部屋の換気はなぜ必要なの?換気扇じゃダメ?
>>インフルエンザ予防にはアルコール消毒が有効、濃度は何パーセントがいい?