真っ赤で甘くてジューシーな果物の中の宝石、いちご。
いちごはクリスマスケーキでの需要が多く栽培技術も上がったため毎年12月~4月5月頃まで全国各地で出回るようになりました。
買ってきた苺を美味しく食べている途中でよ~く見てみるとカビが…!!
「もしかしてカビ食べちゃった…?」と心配になりますよね。
いちごに生えてるカビを食べちゃったけど体は大丈夫なんでしょうか?
いちごにカビが生えてるのを気づかず食べた
パック詰めされたいちごを出してみると、底の方や、いちご同士が接触している部分から傷んでカビが生えていたりしますよね。
大量に生えてたらわかるもんですが、ほんのちょっとだけ生えてるくらいじゃ見逃してしまいがち。
カビと言ってもその種類の数は3万種もいるとされているほど様々な種類がいます。
いちごに生えるカビの多くは「ボトリティス・シネレア(灰色カビ)」というカビか「うどんこ病」というカビの仕業だと思われます。
「ボトリティス・シネレア(灰色カビ)」は、黒い斑点のように生えたり、名前の通りに灰色をしたふわふわした形態を作ることもあって、果物や野菜や花などいろんな植物に感染します。
「うどんこ病」は傷んだ部分が白く粉を拭いたような感じになります。
カビを食べたら何か影響はある?
カビが生えていることに気づかずに食べていて、半分以上はもう既にお腹の中に入っている…
「もしかしてカビも一緒に食べた!?お腹痛くなったりしないかな」と心配になりますよね。
カビって聞くと気持ち悪いですが、いちごに感染する「ボトリティス・シネレア(灰色カビ)」や「うどんこ病」はうっかり食べてしまったとしてもそこまで心配する必要はありません。
カビを食べてしまった時に懸念されるのはカビ毒ですが、いちごにつくカビの中で有害なカビ毒を生み出すものの報告は今のところ無いので、間違って食べてしまっても健康被害が出ることはほとんどないと思っていいでしょう。
健康体な方なら、カビを食べたくらいでは体の免疫力の方が勝つので問題ない事が多いです。
また、「ボトリティス・シネレア」というカビの方は”貴腐ワイン”というワインの製造に使われています。
最高級に甘くて美味しいワインでワインの帝王なんて呼ばれているんですよ。
他にも毒素を作らないカビは、チーズ・みそ・納豆・しょうゆなどの食品、またペニシリンといった薬を作るために有効に利用されることも多いですが、このボトリティス・シネレアも一緒なんですね。
農家や園芸をしている方からすると、灰色カビ病やうどんこ病は広がりやすいので厄介なもんですが…
いちごが傷みやすいのは仕方ない?
いちごってかなり繊細な果実です。
少しぶつかったりするだけですぐに傷がついたり潰れちゃいます。
店頭に並ぶまでの間、産地から長い長い旅をしてくるわけですが、どんなに気を付けて梱包して運搬していても、振動で多少ぶつかったり、下にあるいちごが上から圧迫されて傷がつきやすいのは、いちごのデリケートな性質上ある程度は仕方のない事とも言えます。
傷んだ箇所が出てくるとそこからカビが生えてきたりしますが、保管状況や温度管理によってはほんの数時間でもカビが広がることもあります。
このためスーパーや果物屋さんで買ったばかりなのに、傷んでたりカビが生えてたりってことがあるんですね。
基本的にいちごは長く保存できません。
購入した後は冷蔵庫内で3~5℃で保管するようにして、2~3日以内に食べるようにしましょう。
温度高いとすぐ痛んでしまうので水に濡れたままの状態で放置せずに、水はふき取るようにしておきましょう。
もしも大量にありすぎて消費できない…!という場合は、イチゴジャムにするのもありです。
カビをはやしてダメにするよりはジャムにしちゃった方が絶対いい!
手作りのイチゴジャムは市販品とは比べ物にならないくらい美味しいもんですよ~。
まとめ
いちごに生えるカビは毒素を産出しないとされているので、少量程度ならうっかり間違って食べてしまっても健康被害を心配する必要はないと言えます。
また、イチゴは性質上どうしても傷みやすいものです。
気を付けておかないとカビも生えやすいので、購入後は保管方法に注意して、早めに食べるようにしておきましょう。
イチゴが出回るシーズンはいちご狩りの時期でもありますよね^^
いちご狩りで美味しい甘~い苺を食べるにはいつ行くのがいいのか?について書いたので良ければこちらも参考にしてください。
その他カビに関しての記事はこちら↓