子供って結構色んなものを口にしますよね。
特に小さい子供は親がげげって思うモノでもお構いなしで口に入れて食べちゃいます。
それが”カビの生えたみかん”だったらかなり焦りますよね。
小さい子供の体で腐ったカビた食べ物なんか食べてしまったら身体に影響があるんじゃないか…
食中毒も起こらないかって心配になりますよね。
何か対処方法などもあるのでしょうか?
みかんにカビが生えてるのを食べた子供に何か影響はある?
捨てようと思って置いていたカビの生えたみかんを、自分の気づかないところで子供が口にしていた場合、その後体にどんな健康被害が出てくるのか心配になりますよね。
子供の場合は、大人に比べると体も小さいので余計心配になるものです。
カビというと気持ち悪いとか、体に悪い、と考えてしまいがちですが、カビには『毒性を持つ悪いカビ』と『毒性を持たない良いカビ』に分けられます。
基本的に、みかんに生える青カビは毒性を持つものはないとされています。
青かびは人間の生活の中では役に立っていて、チーズや抗生物質をつくる材料にも使われています。
それにカビって空中にも沢山浮遊しているものなので、私たちは普段からカビを吸収しているとも言えますし、カビは私たち人間の体の中にも住み着いていて常に共存しているもんなんですね。
稀に強い毒「アフラトキシン」というカビ毒もありますが、これは外国産の穀物などに出てくるものなので、みかんに生えることは滅多にないといえます。
もし急性毒性のあるカビを子供が食べてしまっていたのなら、半日すれば体に異変が出てくるはずなので、半日様子を見てみて普通ならばカビによる影響はひとまず大丈夫と考えて良いでしょう。
みかんにはえたカビで食中毒はおこる?
カビの生えたみかんを食べたことによって食中毒になってしまうのではないかと思うかもしれませんが、『カビ』と『食中毒』は直接因果関係はありません。
食中毒を引き起こす原因になるものは主にウイルスや細菌でカビではありません。
カビで心配なのはカビ毒です。
なのでカビから食中毒になる可能性はないと言えるわけですが、しかし、ここで注意しておかなければいけないことは、カビが生えてしまっている時点で、その食べ物は傷みが進行しており細菌やバクテリアが繁殖して増えやすい環境であった可能性があるということです。
カビが生えて傷んでいたみかんが、食中毒の原因になるウイルスや細菌に侵されていたのなら食中毒になる可能性は考えられます。
腐敗してない食べ物でも食中毒菌やウイルスがついていると食中毒になる可能性は十分あります。
逆に腐敗が進んでカビが生えている食べ物でも、食中毒の原因になる細菌やウイルスがいなければ食中毒にはなりません。
もし食中毒症状が出るとしたら潜伏期間は24時間~48時間、長くて2~7日間。
症状としては、嘔吐・吐き気・下痢などがあります。
1日~2日ほど様子を見て、ひどい下痢や嘔吐などの症状が出てきたらすぐに病院へ連れて行って下さい。
乳幼児の場合は抵抗力が弱く食中毒になりやすい傾向にあるので、心配な場合は症状が出ていなくても病院に連れて行って診察してもらっておくほうが安心と思います。
カビの生えたもの食べた時の対処はある?
カビの生えたみかんを食べてしまった時の対処方法としては、腸内環境を整える食べ物や、殺菌効果の高い食べ物を取らせるようにしてみてはいかがでしょうか。
身体の中に入り込んだカビや細菌などは、身体に備わっている免疫機能によって胃や腸で殺菌&体外へ排出する働きでやっつけられます。
大人に比べると子供の場合は免疫機能が十分ではないこともあるので、食事で免疫力を高めておきましょう。
身体の防衛機能を高める、殺菌効果があるとされている食べ物
・梅干し
・お酢
・タマネギ
・ネギ
・ショウガ
・わさび
・ニンニク
・しそ
・りんご
・緑茶
上記の食べ物は、殺菌や抗菌が作用が強いとされていて、昔から知られていますね。
これらを摂取することで、体に入ったカビや細菌を除去する能力を高めてくれることに期待ができます。
また、腸内環境を整えてくれる乳酸菌が入っているヨーグルトなんかもおすすめです。
まとめ
カビの生えたみかんを食べたからといってカビ毒による影響はないと考えられますが、食中毒の危険性はゼロではありません。
1~2日ほどは健康被害がないか暫く様子を見てあげて下さい。
殺菌効果のある食べ物を食べ体の免疫機能をあげておくことが対処方法としておすすめです。